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C6.17 足場固め ― 17 ― 影の網羅と再会

先日、クーシー達を行動範囲や過去に訪れた場所へ派遣した。

その全てが完了したとシャドウナイトから報告が上がった。

古竜魔王の所への派遣が一番遅れたようだが、挨拶がてら後で聞こう。


「参上でシュルル!魔王様!」「参上でヒヒン!魔王様!」「お呼びでしょうか、魔王様。」


謁見の場に筋肉ズと牛兄を呼んだ。


「先日、王都に居た星3の魔導師と連絡を取ったように、今から古竜魔王と対談する。

 彼の苦い経験を語ってもらう条件に、お前達、過去彼の傘下に居たものを3名揃えるように言われてたのでな。」


「「!!!」」「そうでしたか・・・懐かしいですね。」


筋肉ズの二人は大分緊張しているみたいだが、牛兄の方は懐かしんでいる。

シャドウナイトから準備が整ったことが伝わる。


「では開こう・・・シャドウナイト。」


シャドウナイトがその姿を膨らませ、少し小さめだが古竜魔王をかたどっていく。


「・・・へぇ、これは面白いな。

 君はやはり中々に面白い!」


「誉め言葉ととらえておきましょう。

 以前の約束通り貴方の元配下の3人を揃えました。」


「うんうん、見えているよ。


 ・・・これは改めて凄い眷属を手に入れたものだね。

 実力まで分かるのかい?」


「私の実力の範疇内であれば。」


「そういう風に見せている、と言う所か。

 にしても将軍も以前のそれよりかなり強くなっている。

 わしのギフト分は遥かに超えているね。

 相当鍛えたんじゃないのかい?」


「仰せの通りに御座います。」


「武者修行してた、と言う所かね。

 そこの子達は私の手元に居た頃は頼りないひよっこと言う感じだった。

 しかし今や、私のギフトを軽く飛び越えている。

 使える者を見つけて心構えが変わったのかねぇ。」


目を細めて嬉しそうに3人を見やる古竜魔王。


「いいだろう、君には全てを話してあげよう。」


「その前にもう一つ、私の実力を見て頂こうと思います。」


「君の・・・?」


古竜魔王は訝し気にこちらを見やり、少し考えこむ。


「ついこの間、君の実力は量らせてもらったが・・・。

 そういうからにはかなり上がっているのだろうね?」


その問いには答えず、扱いうるマナを集め支配下に置いていく。


「「「「「!!!」」」」」


「なんと・・・これは・・・。

 これはもうわしなど軽く超えているね。

 弱者に己が力を大きく見せる意味はあっても、魔王には普通は無い・・・となれば本物だね。

 どういう事なのだい?」


「端的に言うと、私の個としての限界値まで実力を上げたのです。


 これまで私は力に興味がありませんでした。

 研究さえできればそれで良かった。

 ですが魔王となってからは、友好的か敵対的かは別として、様々な種族・民族と触れ合う機会も多くなりました。

 今の私には守る力も要る、ということです。」


「ふふ、それだけの力を持ってもなお驕りが見えないね。」


「貴方の秘めた力の前には、これでもまだ霞んでしまうからです。」


その言葉に古竜魔王の目の色が変わる。


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