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C6.15 足場固め ― 15 ― 褒美と罰

「えー、以上があらましとなっております。

 ・・・そろそろ解いてくれないかなぁ?だーぁりんっ♪」


必要以上に媚を売って打たれた縄を解いてもらおうと“無駄”な足掻きをする偽メイド。


「そうか、災難だったな。

 あと、解く気は無い。」


「ぐぬぬ・・・いけずが過ぎるぞお!だーりんっ!」


今度はすねちゃうからね的なアピールか?余計腹立つわ。


「さて、コレは置いといて「ちょ!?」お前達への褒美の方だな。」


ぎゃーぎゃー喚いている偽メイドはスルーしてメイド達の方に向きなおる。

・・・ああ、そう言えばこのうちのほとんどは・・・目的持ちだったなぁ。

それを要求されれば・・・どうしようか。

そう内心困りながらデスロードを見ると、ふいと視線を外す。

くっ・・・叶えて差し上げるべきでしょう、見たいな態度だな・・・。


はぁ・・・意を決して望みを聞こうとすると、


「あのぉ、今回のご褒美ですが、豪華なお食事、なんてのを期待しても宜しいでしょうかぁ?」


・・・はい?


「・・・良いも何も決めるのはお前達だから構わないが・・・。

 それで良いのか?」


「はい~それは勿論ですよ~♪

 小猫メイドちゃんがうきうきするような鼻歌でお魚とかお肉とか歌ってたのでぇ。」


「にゃっ!お魚っ!お肉っ!おっいしっい、おっ食事ぃ~~~♪」


・・・いつもは何かしらアプローチをかけてたこの小猫メイドがこれか。

大きい方の猫メイドを見ると何やら苦笑い、犬メイドも困ったような笑顔を向ける。

狼の獣人メイドは特に反応はなく、ドッペルゲンガーは・・・良く分からんな。


「では、用意しうる最高の晩餐を用意すれば良いのだな?」


「にゃー!」「はい。」「は。」「ええ。」「はぁい。」「マナ♪」


・・・まぁ良いか、ってマナ?・・・ああそうか。

ドッペルゲンガーの食事は私のマナか。

食事の方はこっそりシャドウナイトに指示を出し、最高レベルのものを手配する。

ドッペルゲンガーのは別に与えよう。


・・・

・・


「褒美の方は良いとして罰の方だな。」


偽メイドに向き直ると何故か木の人形が横たえられている。

デスロードを見ると、何とも言えない顔をしてこちらを見ている。


「無理に私から思い出させる必要も無かっただろう?」


「ですが私は期待していたのですよ?」


「するなよ・・・。」


「主のお世継ぎ、期待するのはいけませんか?」


「・・・・・・」


「私としてはあの闇エルフの長でも良いのです。

 が、こう度々問題を起こして、挙句に逃げ回る彼女はどうも・・・。」


「い、いや、逃げてない!逃げてないからねぇ!?」


木の人形は飛び起きて姿を元の闇エルフの、あられもない格好をしたメイドに戻す。


「0、無いですな。」


「全否定なのかい!?酷くないかねぇ!?」


「おい、偽メイド。」


「なぁに?だぁ、りんっ!!?」


いつもは意志を乗せたマナを相手の周辺に放つだけだが、今回は圧縮して放ってみた。

どうやら上手くいったらしい。


「んがっ初めて見た・・・って実験台!?あんまりじゃないかなぁ!?」


「お前の罰はそれで決定だな。」


「へ?・・・それ?」


今までに思いついた魔導・魔術・魔法の実験台だ・・・。


「ねぇ?ねぇ??酷くない?ねえったらねええ!?」


決定事項です。


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