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C6.14 足場固め ― 14 ― 嵐の後の祭り

「やれやれ、妙な話になったものだ。」


それにしてもあいつは何時も何時も・・・はぁ。

溜息を吐きつつ周りを見渡してみると、何時の間にやら遠巻きに殆どの眷族が集まっている。

ふむ・・・これは・・・良い意趣返しになりそうだ。


「我が親愛なる眷属達・及び協力者達よ。

 此度の騒動の発端は皆も薄々感付いているだろうが、例の闇エルフの長だ。」


そこかしこであー、だのぐぬぬだの、ぽきぽき関節を鳴らす音だのが聞こえる。

皆、良い具合に温まっている様だな、苛立ちが。


「せっかく集まった事だし、ここは一つ私から遊戯の提案をしよう。

 あのお騒がせ者はさっさと隠れてしまった。

 これを一番に捕まえて我が元へ戻ってくる、いわゆるかくれんぼをしよう。」


(ちょ!それ追う者と追われる者の数が逆じゃないですかねえ!?)


何か抗議が飛んできたような気がしたが、さらっと流す。

・・・ふむ、これではインパクトが不十分だな。


「なお遊戯の勝者には、私に出来る範囲の事に限定するが、望みを一つ叶えよう。

 いつもなら絶対聞いてやらないような事も考慮しても良いぞ。

 条件はあいつを捕まえ、私の下へ連れてくる事のみ。

 手段は問わんし、多少城が壊れても今回に限り不問にしよう。」


この言葉にその場に居る“全て”の者が色めき立つ。


「言い忘れていたが、自分を捕まえて差し出すので言う事聞け、と言うのは無しだぞ。

 おまえは追われる側で、この遊戯の褒美を貰える側にはならない。」


びくっ!と身を震わせてこっそり近寄っていた偽メイドが引き攣った顔をする。


「そ、それはあんまりじゃないかなぁ?

 そもそも危なすぎじゃないかねぇ??

 せ、せめて!そんな危ない遊戯、逃げ切ったらご褒美!ね!?そうしよ!?」


「・・・皆、何をしている?

 遊戯内容は伝えたはずだぞ?」


 ・・・うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!


私の一言に我に返った皆が、一斉に捕獲へと動き出した。


「だーりんのいじわるうううううううううううう!!!」


偽メイドは喚きながらも、追手を華麗にかわして逃げ去っていく。

・・・過ぎた悪戯をするお前の言えたことなのか?


「お前達は行かないのか?」


「私は日々、主の下に居られると言う幸せを享受させて頂いておりますゆえ。」


「私は・・・死んでしまうかもしれないので。」


「私はぁ、後で捕まえてきますぅ。」


デスロード、星3の魔導師は不参加、牛獣人メイドは後で参加するようだ。

・・・ああ、チビデーモンが眠そうにしてるからか。

寝かしつけてからが勝負らしい。


・・・

・・


遊戯開始後、3時間ほど経っただろうか?

偽メイドこと、闇エルフの長はぼろぼろになって連れられて来た。

牛獣人メイドに足首を掴まれ、そのまま引きずられるようにして。


「はなっ・・・離し・・・てぇ・・・」


あられもない格好で、それでも見えてはいけない部分を何とか手で押さえつつ、抵抗の言葉を口にする。


「凄まじい状況だな。」


「そうですねぇ~、凄く抵抗するからはしゃぎ過ぎちゃいましたかねぇ。」


「そんな可愛いものじゃなかったよねえ!!!?」


ガバッと身を起こした偽メイドは抗議の言葉を叫ぶと力尽きて意識を失った。


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