C6.12 足場固め ― 12 ― 重要案件発生
「レッサーデーモンの能力は大体把握した。
次は普通のデーモンだな。」
あれから何体か召喚し、数の上では数十召喚しても問題無いことを確認した。
百を超えてくると門の維持に意識が持っていかれ、自分自身がおろそかになって意味が無い。
「そうですね。
私は自分の魔法陣にあそこまでの能力が備わっている等思いもよらなかったのですが・・・。
ますます我が奥義、魔王様に託したくなりました。
で、肝心のデーモン召喚の魔法陣ですが、先程より多少デリケートな陣になりますのでお時間頂きたく存じます。」
「分かった。
必要なものがあれば何でも言うと良い。」
「いえ、必要なものはありません。
しいて言えば、集中できる環境でしょうか。」
「あらぁ?では私も退出した方がよろしいでしょうかぁ~?」
ここに星3の魔導師を支えて連れてきた牛の獣人メイドが尋ねる。
「そうですね・・・今は特に支えも必要ありません。
あ、ここまで連れて来て頂いて有難う御座いました。
お礼を言うのが遅れて申し訳ありません。」
「いえいえ~。
では一応部屋の外に居ますのでぇ、何かありましたらお申し付け下さいませぇ。」
確認事項を再確認後、我々一同はその場を後にした。
・・・
・・
・
・・・ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
なっ、なんだ!?
城が・・・揺れている!?
・・・いや、何かが動いているのではないなこれは・・・。
凄まじいマナの嵐・・・か?
「魔王殿!」
丁度城に活動の報告に来ていた黒のエルフ長が声をかけてきた。
「これは一体何ごとですか!?」
「分からん・・・シャドウナイト。」
影からシャドウナイトが音もなく抜け出てくる。
こいつとは頭の中で会話ができるのだが、普段は声に出して指示をしている。
「何事か調べてこい。」
出てきた時と同じように音もなく影に吸い込まれていくシャドウナイト。
方々に影を忍ばせているこいつにも、原因は何も分かっていないことは確認済みだ。
考えられるのは・・・
「まさか召喚陣か?」
「召喚ですと!?闇のエルフ長はいずこか!?」
「?・・・!!!」
こいつがこんな事を聞くと言うことは、あんの偽メイドが絡んでいるということだ!
何しやがったー!?
二人して全速力で地下の実験場に向かう。
・・・
・・
・
バンッ!!
そのままの勢いで扉を開けると・・・おい・・・何だこれは。
「・・・ほお?お前がここの主か。」
空間が軋みそうな重圧感のあるマナをまとうそいつは・・・かなり上位のデーモンだと分かる。
グレーターデーモン・・・か?
「ま、魔王様・・・!」
完全に腰砕けになった星3の魔導師が私の法に這い寄って来る。
「何があった?」
「ああ、あの闇エルフのお嬢さんが、私の陣に一瞬で手を加えたかと思うと・・・あれが。
あれは・・・デーモンロード・・・。」
・・・予想の遥か上のがやってきていた。
あんのくそ闇エルフ・・・っ!




