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C6.7 足場固め ― 7 ― 意外な巡り合わせ

下書き

現在、魔本の魔導師からコンタクトがあったと、主要メンバーを謁見の間に集めている。

勿論、呼ばれもしないのに居座っている偽メイドの闇エルフ長、そしてお目付け役のつもりか他メイド達勢揃い。

あ、あのチビインプもくっついてきてるんだな・・・ドッペルゲンガーでは無く牛獣人メイドにだけど。


やがて皆が揃うと、シャドウナイトの姿が話にあった魔導師のシルエットへと変わっていく。


「ほほぅ、便利な能力を持った方ですねぇ。」


「世間話は良い、本題に入れ。」


「それもそうですね、では要点を。


 私の魔本を差し出しますので我が悲願を貴方のお力で成就させて下さい。

 具体的に申し上げますと、私は私の構築した召喚魔導の結果が見てみたいのです。

 私には過ぎた魔導でした・・・是非魔王様に使って見せて頂きたい。」


「つまりお前の悲願を成就させれば、私は魔本とお前の魔導の極意を手に入れることになる訳か。

 “使う”と言うことは“仕組みを理解する”と言うことだ。

 ・・・少々話が旨過ぎないか?」


「そうですね・・・お疑いになるのも当然でしょう。

 ですので主従の呪印契約を提案致します。」


主従の呪印契約・・・こういう隷属や精神を操る類の魔導は実の所、禁呪・外法に相当する。

大魔法協会で禁止しているのはもちろん、永久追放対象ともなる。

そればかりか加護の力の一切を失い、生物としては生きていけなくなるだろう。

・・・最も我等は魔導師で大魔法協会から脱退した身である上に、魔物であるので問題ないが。


「そんな外法まで使って私の信用を得る理由は何だ?」


「現在の私の状況を手っ取り早く説明するため、とだけ。」


呪印契約のランクにもよるが、従者の記憶等を全て主が把握することが出来る。

つまり、噓偽りが全くできない状態となる・・・のだが。


「疑り深いのですね・・・浅慮ではないということには好感が持てます。

 ではこの影の人、もしくは猫か犬の妖精さんと主従の呪印契約をするというのはどうでしょうか?」


「・・・いや、私が契約しよう。」


「良いのですか?」


「私以外では咄嗟の防御もままならんだろう。」


「・・・そうですか。

 では、契約印はこのシルエット越しに差し出せば良いのでしょうか?」


「うむ。」


魔本の所持者、星3の魔導師が呪印契約を提示し、それを私が受ける。

この手の契約は従者になる側から提示し、主側で発動させる。

主の方から行う場合は契約ではなく支配であるからだ。

この一連の手続きは頭の中で執り行われ、晴れて主従の呪印契約が締結された。


「・・・・・・」


「ご理解頂けましたでしょうか?」


集まった主要メンバー(+α)から説明を求める視線が集まる。


「死が・・・近いのだな。」


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