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C5.21 勢力拡大 ― 21 ― 新顔との謁見その3

「次の謁見相手は・・・」


と聞きかけて、牛・馬が終わってエルフどもが明日となれば残りは犬達だ。

私の思考の流れを察したデスロードが、メイドの誰かに連れてくるように指示を出しかける。


「・・・何やら騒がしいですな。」


「だな。」


にわかに騒々しさが膨れ上がり、犬猫どもが大挙して雪崩れ込んでくる。


「「「魔王様!お話がございます!!!」」」


あーもーうるさい・・・。


「この新顔どもが我等の混成部隊を愚弄するのです!」


「猫を背に乗せるなど、矜持以前の問題だ!」


「何を!」「何を!」


「魔王様、それ以外にもこやつ等は我等元々居る妖精族をないがしろ・・・に・・・」


混成部隊と新顔が噛みつきあい、最後に最古参のケットシーが陳情を始めるも、私の雰囲気が変化した事を感じ取り竦み上がる。


「はぁ・・・貴方達は先程主の怒りが何によってもたらされたのか忘れたのですか?

 まずはもう決まった事を、次いで問題になっている事を述べなさい。」


「は、は、はい!

 新顔どもは魔王様の忠実なしもべになることを約束致しました!

 次いで問題になっているのは、我等ケットシーを背に乗せるのを拒んでいることです!」


「・・・そうか。

 で、どれ位の戦闘を行って膝を折らせたのか?」


「我等クーシー、この森周辺の支配を確実なものにするため、偵察部隊を方々に放っておりました。

 その中でこの者達を見つけ、屈服させたのです。

 数の比率は我等2:新顔3程度でしょうか?」


新顔どもを見てみると、不機嫌そうではあるが反論は無く、どうやら事実のようだ。


「なら犬猫の総数が新顔どもの半数になるよう調整した混成部隊と新顔どもが模擬戦を行え。

 もし混成部隊に負けたなら傷を癒した後、次は新顔どもと同数のケットシーとの模擬戦だ。

 新顔どもはどちらにも負けない自信があるんだろう?」


「当然!」


「ではとっとと行ってこい。」


少々不機嫌気味に命令すると、犬猫どもは飛び上がって模擬戦へと飛び出して行った。


・・・

・・


「どちらが勝ちますかね?」


「本気で言ってるのか?」


「ふふ・・・愚問でしたか。」


私のマナを取り込み続けている犬猫どもは、自身では感じていないだろうが少しずつ能力が上がり続けている。

どちらの模擬戦も話にならないレベルだろう。


そうして謁見の間にて暫く寛いでいると、犬猫どもが帰って来た。

ボロボロの新顔達を引き連れて。


「やけに派手にやられたな・・・どうした?」


「はぁ・・・こやつ等、混成部隊には結構あっさり負けを認めたのです。

 しかしながらケットシーのみの部隊には中々降参しなかったので・・・。」


後ろを見ると「こんなはずじゃ」と繰り返しぶつぶつ呟くボロボロの新顔達が居た。


「で?新顔ども、何か言うことは?」


「う・・・先輩に従うことを・・・誓い・・・ます。」


「その者達は我が配下、弱い訳が無いだろう?

 それとも自分達がどうにか出来るレベルの配下しかいないと思ったのか?」


との問いに、新顔達は尻尾を丸めてただ縮こまる以外に無いようだった。


週末に上手く時間をとるのが苦手です・・・orz

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