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C5.19 勢力拡大 ― 19 ― 新顔との謁見その1

自室に戻ってかなり本気で一息入れる。

このまま寝てしまえればいいのに。


それにしても一気に増えたな。

休息無しとは言えかなりの距離を渡ったので、城を空けていた期間は3週間程か?


その間にミノタウロスは兄を説得(?)し、ケンタウロスは野良ケンタウロス達をまとめ上げ(?)てきたわけか。

ようやく筋肉ズにも見せ場が出来たのだな、褒めてやらんといかんな。

特にミノタウロス兄の方はこっそり弟が支えたとはいえ、意識を保っていたことといい、あの超巨躯といい、何とも頼もしいじゃないか。

そしてこれで古竜魔王との約束の一つが果たされるわけだが、タイミングが良いのか悪いのか・・・。


クーシーは新たなクーシー達を見つけて戦いを挑み、配下として引き連れてきたわけだな。

大分反発していたみたいだがあの後どうなったかね。


ケットシーは以前からアプローチを続けていたエルフならざるエルフ、黒と闇のエルフ達を連れてきた。

こちらの長と思われる者達は私の威圧を耐えたので期待が持てる、が、逆に不安もある。


 コンコン


「入れ。」


猫メイド姉(?)を筆頭に、小猫メイド、犬メイド・・・と、うん?ドッペルゲンガーの娘か。

なんか犬耳に猫しっぽという、妙な組み合わせの格好をしてるな。


「魔王様、謁見の準備が整いました。」


「誰からだ?」


「ケンタウロス達からです。」


「分かった。

 ところでドッペルゲンガー、それが折半案か?」


こくこく頷くドッペルゲンガー。


「喋れないのか?」


「魔王様、どうやら皆の中間を目指した所、喉が上手く形成できなかったらしいのです。

 一人だけに化ける場合はそのままの喉を再現するだけでしたが、混ぜるのは難しいと。」


「そうか・・・少し不便だな?」


ドッペルゲンガーはフルフル首を振る。


「いずれ喋れるように調整するそうです。」


「ふむ、分かった、がんばれよ。」


にこーっと笑って返すドッペルゲンガー。

何となく幸せそうだ。


・・・

・・

・


「で、お前らが野良のケンタウロス達か。」


「は、は、はひっ、ま、まおう、しゃま。」


・・・ビビり過ぎだな、やり過ぎたか?


「魔王様、こいつ等はおいらの直属の部下として遊撃隊を組織することをお許し願いたいでブルル!」


「はえっ!?」


「・・・ほぉ。

 お前の直属の部下は、暗黙ではあるがクーシー達じゃなかったのか?」


「おいら、あいつらに甘えてばかりでは駄目だと思うでヒヒン。

 なのであいつ等には出来ない、高機動遊撃部隊を組織したいでブルル!」


「あ、あたいらは・・・」


と言いかけてこちらを見てビクンッと跳ね上がる女ケンタウロスリーダー。


「そもそも・・・」


わざとらしく溜めを作って問いかける。


「私に忠誠を誓うのか?」


「はっ!はっひっ!」


ぶんぶんと頭を縦に振るリーダー。


「ならそいつの言うこと聞いておけ。

 私の側近の一人だからな。」


「!!!」「「「「!」」」」


筋肉ズ片割れには喜色の、野良達には驚愕の色が見て取れた。


「後はお前達で話を詰めておけ、以上だ。」



多分3か4位まであります

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