C5.18 勢力拡大 ― 18 ― 帰還と待ち受けていたものと
城について馬車を降りてみると・・・何だこれ?
すっごい・・・うるさい。
ミノタウロスは・・・なんか更にでかい4m位の、もうハーフジャイアントだろってのが横にいるな。
二人して腕組んでじっと黙して・・・いや、でかい方は私の方を値踏みするかのようにじっと見ている。
「・・・・・・」「・・・・・・」
ケンタウロスは・・・一回り小さい、いや普通サイズのケンタウロス達10数人とギャーギャーもめてる。
「静かに!魔王様にかしずくでブルル!」「あんたの指図なんて聞かないよ!」
ギャンギャン吠えあっているクーシー達・・・また増えたか?
「魔王様ご到着である!敬意を示せ!」「我等クーシー、まだ認めておらぬ!」
ケットシー達は・・・おや?エルフならざるエルフ、黒と闇のエルフらしきのともめてるな。
「ようやくご到着か。」「はっはー、ようやくだねえ!もう少しで帰るところだったよ!」
「静かにするのだ!不敬である!」
・・・なんだこれは。
少々イライラしていると、遅れて降りてきたデスロードが晴れ晴れとした表情で、
「いやぁ、新顔が増えましたなぁ。」
「この状況は知っていたんだろうが?」
「サプライズと言うやつですな!」
ぐっ・・・イライラが・・・。
「魔王様!ブラックエルフとダークエルフの代表のお二人です!
それぞれ30人程の一団を率いておられます!」
「・・・どうも。」「やぁやぁこんにちは!」
一番近い所に居たケットシーの長が挨拶と紹介をしにきた。
黒の方はぶっきらぼうに、逆に闇の方はやけに陽気に挨拶を交わし、それぞれの一族は後ろで固まって様子を見ている。
「魔王様、新しきクーシーの一団でございます。」
「我等はまだ認めておらぬ!」
「黙れ!」
次に顔を見せに来たクーシーの長だが、新顔の方は何やら不満気で、これまた吠えあい始めた・・・うるさいな。
「魔王様!新しい手下でブルル!」
「あたい等は嫌だっつってんだろうが!」
「不遜でヒヒン!」
これまたもめてる・・・ああ、もう。
「魔王様、こちらが我が兄者でシュルル。」
「・・・お初にお目にかかる。」
兄者とやらは弟と私を交互に見てため息をつく。
その様子に落ち着いていた筋肉ズの片割れもおろおろし始める。
どいつも・・・こいつも・・・。
「おや?これはいけませんね。
お嬢さん方、私の後ろに。」
デスロードが一緒に降りて来ていた獣人娘たちを後ろに匿う。
「お前ら・・・少し・・・うるさいな?
ちょっと・・・黙ってろ・・・!」
手加減無しの全身全霊のマナをフル活動させて威圧する。
少々大人げないかもしれないが、もう我慢の限界だった。
「「「「・・・・・・・・」」」」
この場一帯を埋め尽くす怒りのマナのオーラにあてられ、殆どの新顔が腰を抜かしたり倒れたりする。
そしてその場でそのまま立っていられたのは我が配下達と、牛兄、闇・黒エルフ代表だけだった。
挨拶なんぞ後だ後・・・休憩!




