C5.13 勢力拡大 ― 13 ― 情報
「そうだね、君の力量を基準に考えると、危険なものは数名居るね。」
数名、で済むのかな?
「ふふ、少し喜んだね?
だが甘い、マナだけで見た場合だからね。
基本、いまのわしでは手に余るものは全てアウトだろ。」
う・・・ぐぅ。
「当然わしをこのように追い込んだ者『冥魔王』は論外だね。
彼の話はまた今度。
そして今のわしには手の余る3人か。
享楽のためには部下さえすり潰す『快魔王』。
彼はマナだけで言えば『冥魔王』に匹敵するが、遊びが過ぎて実力通りにはならない。
悉くを焼き尽くす、孤高の『炎魔王』。
あの子は力こそ全て。
純粋に全ての力を一点に注ぐから、快魔王と逆に実力以上に厄介だ。
行き過ぎた信仰で自ら魔王に落ちた『天魔王』。
エルフが魔王というのは珍しいのではないかな。」
冥・快・炎・天・・・。
四天王っぽいなんかだが・・・。
「彼らは横つながりはないので四天王とかくくらない様にね。」
この人も心読めるのかなぁ。
「読めるかもよ?」
マジでか!?
「君はわしの歴史の中でも特段からかいやすいね!
思ってる事がほぼ表情に出る上に、からかうと良い反応をする。」
分かりやすいだけだったか・・・。
「これらが危険な奴だね。
次に駄目な奴・・・これらは主に魔導師だ。」
ふむ・・・私も魔導師だったが。
「君は・・・配下が殺された経験はあるかい?無いだろう?」
質問が質問にならずに終わる。
まぁ無いけど。
「そんな経験は不要だと思うのだよ。
で、駄目な奴の何がだめと言うと、致死性の攻撃が多いということだ。」
そういう理由か。
「これは4人居るね。
一人は『星魔導師』。
この者は全天の星に見立てた魔法を展開し、相手を殲滅する魔導を得意とする。
次に『千変魔導師』。
技術に優れ、多くの魔導を容易く繰るが、オドに乏しく、戦うときは致死性の高い魔導を用いる。
次に『破滅魔導師』。
この者は逆にオドに優れ、とにかく威力の高い魔導を放つ事を喜びとしている。
最後に『閃光魔導師』。
何故か急に力をつけた魔導師で、とてつもなく密度の高い熱線を放つ魔導の使い手だ。」
んん??最後のって・・・。
「最後のは既に我が虜囚です・・・多分。」
「ふむ・・・なるほどそうかもね。」
元・魔王が私の目を覗き込んで一人納得する。
記憶でも読んだのだろうか?
「最後に相性の悪い奴。
これは我々魔王と言うか、魔族や魔導師にとっても厄介な相手『反魔協会』だ。
白い装束に身を包み、マナを霧散させる聖水とやらを振りまく連中だ。」
あー・・・会った事あるなぁ・・・。
「・・・もう会ったことはあるようだね。
でもその様子だと大丈夫だった様だね?
元・人ってことが影響してるのだろうかね。」
良くは分からないけど、余り関わりたくない、関わるべきでない相手のようだ。
それにしてもこれだけ情報が得られれば大いに助けになる。




