C5.6 勢力拡大 ― 6 ― 旅の暇潰し、その2
また体調崩してました。
最近気温の乱高下が体に堪える・・・。
「次は主の番ですな。
主には疑問など合っても自力で解決してしまいそうですが・・・。」
「そうでもない。
いつか聞いてみたいと思っていた事がある。
特にお前はイモータルズに転生したわけだからな。」
「聞いてみたい事というのは?」
「イモータルズとは何だ?」
「“死なない者”と言う事では無く?」
「お前を指して“死なない者”と言うのなら分からなくもない。
しかし、スケルトンやゾンビ等は“死なない者”と言うのは納得しかねる。」
「というと?」
「スケルトンやゾンビが生前と同じ自我を持つ者なら“死なない者”で間違いないだろう。
しかし奴らは仮に自我が芽生えている者がいても、生前の記憶とは無関係だ。」
「成程・・・。」
デスロードは思案気に首を傾げ、目を瞑り、じっくりと言葉を選んでいるようだ。
「一言で言うなら・・・あれは“憑依体”と言えましょう。
低位の、それでいて我等高位のイモータルズが操りやすい悪霊を、命尽きた物に憑依させていると言えます。
そうですね、あれは狭義にはイモータルズと言えないかも知れません。
ゴーレムに近いでしょう。
主に言われるまで気付きませんでした。」
「そうか・・・それにしても悪霊・・・か。」
また新しい疑問が湧いて出たな。
「主はデーモンに遭遇した事は御座いますか?」
「・・・無い。」
正直あれは遭遇したい相手とは言い難い。
この世界に生きる全ての者を否定する存在とも、封印されし混沌の権化とも言われる。
要は“触れるべからず”を体現する者達だ。
「あれらは常にこの世界に顕現しようとしています。
その中でもインプやレッサーデーモン等は、比較的我々とも遠くない存在です。」
魔術師レベルになれば使い魔としてインプを使役する者もいる。
更に魔導師によってはレッサーデーモン位と取引するものがいるからな。
「そこまでこちらの世界で顕現出来ないインプ未満の悪霊達も多数おります。
それらは従属を対価にイモータルズとして生まれる、と言う説明で納得いただけるでしょうか?」
「確かにそれなら生者に対する悪意も説明できるな。
だが自然発生するスケルトンやゾンビはどう説明する?」
「高位イモータルズが意図を持って定着させるのと、何とか自力でイモータルズとして顕現出来るのと、どちらが多いかはお分かりでしょう?」
そりゃそうだ。
そうか、数・・・と言うより可能性の多少の問題か。
「イモータルズが大量発生するなら、第一に高位イモータルズ、第二にネクロマンサー、第三に場の不浄が挙げられます。
不浄については、その場にて不条理な虐殺行為でもなければ、自然に場が不浄と化すことはありません。
なので通常の戦場ではイモータルズが大量発生することもないでしょう。
互いが互いを殺すのが前提なのですから。」
興味深い・・・。
この話は以前ネトゲ仲間(このニュアンスでお察し下さいw)との会話の中に出てきたもので、『スケルトンって不死者っていえるのか?』って言う題材なのです。
ま、これは設定次第だと思うのですが、自分のこの作品ではこういう位置付けですっていう回でした。




