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C5.5 勢力拡大 ― 5 ― 旅の暇潰し、その1

ゾンビ馬の駆ける速度は疲労を考えない物なので相当な速さだった。

それだけの速度で走るのだから車の方が跳ねないはずは無い・・・のだが、実に快適な乗り心地だった。

デスロードにその理由を聞いても『秘密です』と言わんばかりに人差し指を口の前で立てて答えない。

むう・・・。


「しかしかなり距離がありますな、主。」


「そうだな、道中暇になるな。」


「もし宜しければお互い疑問に思う事を話し合うと言うのはどうでしょう?」


「ふむ・・・面白いな。

 では提案したお前から質問しても良いぞ。」


「有難う御座います。

 ・・・では魔王になると言う提案事体は私が提案してみた事ですのでこちらで用意して御座いました。

 しかし主は自力で魔王となられました。

 以前も何となくは聞きましたが、どういう方法だったのか今一度詳しく聞いても宜しいでしょうか?」


「そうだな。

 魔物で無い生物は、加護の力により世界に満ちるマナを取り込みオドへと変換する。

 魔物は世界に満ちるマナも自分のマナのように、許容が許す限り扱える。

 これは分かるな。」


「大地の守護者の加護ですね。

 魔法を習う上での原点ですから当然知っております。」


「私はこの仕組みを自ら外し、徐々にオドを追い出していったのだ。」


「!!なんという自殺行為を・・・。

 そんな事をすれば何の魔物に変わるやら知れたものではありませんぞ!」


デスロードが吠える。

そうだ、魔物以外は加護の力でマナを無害な物、オドへと変換して生きている。

マナは生物にとって、凶悪な変性能力を持っている。

極論では、人間以外の生物は全て加護の無い時代に生み出された、と言う物すらある。


普通の人間が加護を失って原形をとどめる事は難しい。


「勿論一気に加護を解いたのではないよ。

 私は体の何がどういう変性を遂げていくのか確認しながら魔物化していったのだ。」


「・・・なんと言う無茶を。

 しかも私の記憶が正しければ数日のうちにそれを終えています。


 無茶ではないのですか?」


「普通の人間がそれをやる事は無いだろうな。

 何せ生きたまま体を溶かされるような感覚だったから。」


「・・・!!」


「流石に頭を変性させようとしていた時は恐怖を感じた物だ。

 私が“維持”出来るのかどうか、とね。」


「なら私の用意した手段でも良かったのでは?」


「変性・転生、どちらにせよ丸々作り変えるのだから同じだよ。

 寝ている間か、覚醒したままかの違いでしかない。」


「・・・私には・・・この身となって感情の起伏が酷く減少した今でさえ、主と同じような真似は致しかねます。」


「それが普通だろう。」


「はぁ・・・主には驚かされ続けておりますな。

 で、何の魔物と言えば良いのでしょうか?」


「そのまま人が魔族になったようなものだから、魔人でいいんじゃないか?

 お前も言っていたろう、呼び名などどうでも良いと。」


「そう・・・ですね、ではやはり“魔王”ということでしょう。」


お話は暫く続きます。

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