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C5.4 勢力拡大 ― 4 ― 出発前

「おや・・・?何かありましたか?」


デスロードが首をかしげながら戻ってきた。


「ちょっとな・・・メイドが一人増えた。」


「おお、そうですか、魔王様が直々に・・・喜ばしい事です。」


「何を勘違いしているのかは聞きたくも無いな。


 ・・・以前使える手は全て使おうと思って召喚を行ってみたんだよ。

 で、呼び出していたのがドッペルゲンガーだったらしくてな。

 その時は反応を示してくれなかったので、後で調べようと・・・忘れていた。


 最近ではその時々でメイド達の誰かに成りすまし、溶け込んでいたそうだ。

 ・・・寂しかったらしくてな。」


成りすましの部分でデスロードの枯れ始めた表情が引き攣るも、理由を聞いて軟化させる。


「主は召喚が苦手なのでしょうか?」


「専門外だな。

 理論に関しては覚えればどうなると言う物でもないだろう。

 実際に上手い奴の魔導なりを解析してみれば使えるかもしれんが。」


恐らく覚えたからといって得意になる事は無いだろうと、頭では否定的に分析する。


「お前の方は何をしていた?」


「馬を見繕っておきました。

 イモータルズ化した馬であれば、疲れも知らず、どれ程の旅でも問題ないでしょうから。」


「人の目に触れるのはどうなんだ。」


「なるべく新鮮な物を使いましたので、見た目には普通の馬のままです。」


そのためだけに屠殺したのか・・・との疑問には


「近くの戦場で息絶えた馬を冷蔵しておりました。」


すぐさま答えが返ってくる。

相変わらず察しがとても良い。


「ですので昼は普通の貧乏貴族の馬車、夜は生者を狩る死の招き手に見た目を偽装できます。」


夜の偽装の意味が分からない・・・って、ああ、誰も近づけさせないって話か。

貧乏貴族なんて襲うだけ損だし、見るからに死を連想させる存在にも普通は近寄らない。


「中々良い選択だな。」


「有難う御座います。」


「他の者達は?」


「妖精の一族ですので目眩ましはお手の物でしょう。」


なら気にしてやる必要は無いな。

問題は疲れなく走り続ける馬についてこれるかどうか、か。


「我等クーシー、猫一匹乗せた程度で苦になる事はありません。

 そして日に如何程走ろうとも疲れる事もありません。」


ふむ・・・とは言ってるが


「長共は私と同乗を許す。

 体調等の管理はお前らが報告せよ。」


「「はっ!有難き幸せ!」」


犬猫の長は主と同じ馬車に乗れる、と言うことにいたく感動しているようだ。


「留守は任せるぞ、メイド達、そして筋肉ズ。」


メイド達4人が並んで頭を垂れ、筋肉ズが後回しにされた事に若干ショックを受けて仰け反っている。


「お前らは鍛錬があるんだろうが。」


「「・・・はっ!」」


主に言われて思い出すんじゃないよ・・・。

ちょっと不安が頭をよぎったが、口には出さずにおく。


準備も整った事だし出掛けるとしよう。

引退した元魔王の下に。


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