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C4.9 第3の魔本の魔導師 ― 9 ― 結末

二人の対決は作業の様相を呈した。

魔導師は隙あらば距離を詰めようとし、デスロードはそうはさせじと魔法の使えないスケルトンで行動を制限した上で、スケルトンメイジ達で魔法を集中させる。

この繰り返しが続いている。


デスロードが戦場についてからのイモータルズの動きには精細さが宿り、魔導師を全くと言っていいほど寄せ付けない。


ただ、魔導師の方も少し冷静になったのか、無理に近寄るよりは少しずつスケルトン達を砕いていく方に戦い方をシフトさせた。


「どうした!

 自慢の子供達とやらがどんどん砕けて行っているぞ!」


「はて・・・?

 そこらで朽ちていた骸で作った、有象無象を我が子等と呼んだ覚えはありませんが?」


「なんなんだてめえの基準は!」


手塩にかけたか、適当に作ったかの違いなんだろうなぁ。

ともあれ、少しずつスケルトン達は減っていっている。

そのせいか、スケルトンメイジ達が狙われる率が上がってきていて、とうとうスケルトンメイジの一体が砕かれた。


「まずはっ!一つっ!」


「おやおや、ようやくですか?

 それは何より、おめでとうございます。」


「減らず口を!」


実際、魔導師はスケルトンメイジ達を一体、また一体と減らしていっている。

いずれ均衡は崩れるだろう。

魔導師の表情に緩みが見てとれる。

しかしデスロードにはまるで慌てるそぶりは無い。


「余裕ぶっこいてんじゃねえぞ!

 この腐り損ない野郎が!」


「やれやれ・・・あなた本当に優秀な魔導師だったのですか?

 こんな状況に追い込まれた時点で詰んでいるとは思わないのですか?」


「雑魚を作るしか能のねえ雑魚風情が!調子に乗んじゃねえ!」


「二度も・・・我が子を愚弄したな?

 ゴミくずが・・・身の程をわきまえろ・・・。」


そうしてデスロードは ―自身では一切使っていなかった― 魔法を展開させた。

突如デスロードの周りに現れた大量の魔法弾の出現に、魔導師はぎょっとした表情を浮かべる。


「ゴミくず・・・お前に考えるだけの脳があったのなら、私が魔法を使えないはずがないと分かっていたはずだ。

 お前の事情を知る我々がこの場に現れた時に取れた行動はたった一つ、逃げの一手のみだった。


 ・・・さあ復讐の時間を開始しよう。」


魔導師は慌てて防御態勢を取るが、大量の魔法弾の中に多少高度な魔術が混じっていることに気付いていない。

デスロードの扱えるマナは、今では結構な量となっているので魔法・魔術程度で尽きるはずもない。


 ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!


1時間以上、延々と降り注ぐ魔法と魔術の豪雨の中、なまじ強化された魔導師の肉体は、意識を中々手放させてはくれなかったようだ。


デスロードの圧勝である。


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