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C4.appx1 虚弱に生まれて

すみません・・・引っ張るまいと思ったけど引っ張ってしまいました。

― 星2の魔導師 ― 回想


僕は生まれつき虚弱体質、乳さえ吐き戻すような赤子だった。


普通なら這いまわれる頃、僕は身じろぎ一つ出来なかった。


両親はそれでも僕の事を大事にしてくれて、良いものがあると聞けば手に入れ、僕に試してくれた。

だけど一向に効果は無かった。

最後の頼みの綱に治療を専門に行う魔法使いの人に縋った。

結果、僕は何とか命をつなぐ事ができた。


しかし治療魔法は難しい物らしく、支払いだけで家は傾いていった。

お金が無くなっても縋り付く両親に、その魔法使いはある提案をした。


「大魔法学院に入れさえすれば、入学した子の命の保障は学院が責任を持ちますよ。

 見た所、魔法の素質があるようですし。」


この助言で両親は奮起し、僕を学院に何とか入れたのだ。

・・・学院に入るのにはお金も何もかもが必要だったのに。

無理をし続けた両親は僕を学院に入れた後、体を壊して帰らぬ人となった。


学院に入ると治癒魔法が無償で受けられ、命の心配はなくなった。

しかし学院にとっての価値の有無、僕が学院生として優秀かが問題だったが、僕は勉強が嫌いではなく、優秀だった。

・・・それしか出来なかったとも言える。


しかし周りの目は厳しい。


ろくに授業に出ない。

人の介添え無しに動く事もままならない。

果てはろくに食べれず骨と皮だけのような見た目で優秀な僕は、同門生からいじめの対象となった。


直接手を出せば僕が死ぬので精神的に、って事だったけどね。


僕は取り憑かれたように勉強に励んだ。

特に治癒や身体の魔法・魔術に長けていった。

学院を出る頃の成績は5本の指に入る程だった。


学院を出て、身体魔導の研究に取り組んでから数年、ある魔本を手に入れた。

何でも好きな魔導を組み上げる事のできる魔本・・・そんな夢のような遺物を手にする事ができる日が来ようとは思いもよらなかった。


当然身体を正常にする魔導を・・・。

一度きりしか使えないのに?効果が切れたら?

継続性を持たせよう


身体の持つ性能を最大限引き出す魔導に!

一度しか作れない魔導でそれで良いのか?

限界を超え、無理な負荷はマナで補えば良い!


そうさ!限界を超えた肉体を維持し続けれる魔導なら!


こうして“俺”は生まれ変わった。


何の介助もなしに踏みしめる大地、溢れる力、高揚感!最高だ!

昔の面影は無いが、こう見えても魔導師だ。

強いマナを感知する位はできる。


それからというもの、強い奴を見つけては叩き潰してきた。


ああ楽しい。

他の奴らはこんな事が出来ていたんだな。

もっと、もっと強い奴と、もっと戦うんだ!


そして先頃 ―骨の翼竜に乗った骨の騎士を共に粉砕して直ぐ― 骨だけの兵団に囲まれた。


報復?にしては弱い。

今までも報復はあったが比にならない。

弱い、詰まらない、砕くのも飽きた。


注意が散漫になっていると魔法が飛んできた!

ぐっ・・・大した痛みじゃないが避けれなかった。

あんな物!魔導師の俺なら掻き消せるはずだったのに!


そんな時、その狙いが透けて見えた気がした・・・。


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