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C4.7 第3の魔本の魔導師 ― 7 ― 実験と確信、ついでに筋肉ズ

城の側面、広場の部分にイモータルズがひしめいている。

デスロードは言われるまま雑多なイモータルズを千余り作成してきたのだ。


「ご用意できました、我が主。」


「良し。

 ケットシー奴の位置は把握しているだろうな?」


「勿論です、魔王様!」


前回の件も含めて撫で回してやりたいが、それは後にしよう。

今はまず疑念を払拭しなければ・・・あの魔導師とは対峙できない。

ところで・・・


「ふしゅっ、ふしゅっ、ふっしゅるる~~~~!」

「ひんっっ、ひんっっ、ぶっひひん~~~~~!」


牛と馬が何やら筋トレしているのが目の端に映る。


「お前らは何をやっている。」


「は!魔王様!

 前回無様に負けてしまったので、鍛え直している所でしゅるる!」


「は!魔王様!

 前回ぼこぼこにされたので、訓練を重ねている所でぶっひひん!」


「・・・私がそいつ等を説き伏せても良いが?」


この言葉に二人ともビクッと体を震わせ、凄い勢いで飛んできて懇願する。


「「どうか我等自身にリベンジの機会をお与え下さいで」」「しゅるる!」「ぶひん!」


ぉぅぉぅ・・・汗まみれのゴツマッチョ共が寄ってくるんじゃない暑苦しい。

もうあれだ・・・暴れん坊ズというより筋肉ズだ。


「分かったがんばれよ筋肉ズ」


かなり抑揚の無い言葉を筋肉ズにかける。


「「はは~~!!!・・・筋肉ズ?」」


私は気を取り直してデスロードに向き直る。

既に関心が自分達に向けられていないと分かった筋肉ズは筋トレに戻っていった。

・・・暑苦しい。


「デスロード、こいつらを例の地点に向かわせろ。

 既に私のマナを込めた魔石を持たせたクーシー達で誘導してある。

 それと、例の目でこいつらを上空から監視するのだ。」


「心得ました。」


この結果で全てが分かるだろう。

予想が正しければこの一手で私の勝利が決まる。


・・・

・・


例の場所・・・今は捕虜となった星4の魔導師が根城にしていた場所だ。

先日の戦いの折、少し見晴らしが良くなってはいるが、周りは木々が生い茂っていて奇襲しやすい地形だ。

隠れるのには良いが見つかっては意味の無い場所と言える。


 ガッシャアアン

 カランッカランッ

 パキャアッ


乾いた破砕音が辺りに鳴り響く。

筋骨隆々の男は骨の兵団に囲まれながらも、それを難なく叩き潰していく。

しかしその表情は晴れない。


詰まらない・面倒・飽き飽きした。


そんな表情が見て取れる。

そんな心理状態では、どれ程優れた身体能力を持っていても、僅かに隙が出来てしまう。

男の体には少しずつ少しずつ傷が増えていった。


そんな中、骨の兵団の中に極少数混じっていた魔法使いの魔法が男に命中する。

その光景が2度3度繰り返されるのを見て、


「私の勝利は確実だ。」


魔王は嗤うのだった。


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