C4.3 第3の魔本の魔導師 ― 3 ― 骨龍騎兵の記録
少しですが時間をがっつりとったので6話分ほど上げました。
といっても普通の人の1~2話分でしかありませんが。
明日明後日は朝、2話ずつ予約入れておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
城の地階、そして城側面の開けた場所とつながるように設けられたデスロードの作業場がある。
そこへ着くと未だ怒りが収まっていない怒り狂うデスロードが、手当たり次第に目に付く物を破壊していた。
ドゴオオオオオン!
また何かが粉砕され吹き飛ばされていく。
「デスロード。」
できるだけ低く、感情は込めずにデスロードに呼びかける。
するとデスロードはビクッと体を震わせ、憮然とした表情で ―デスロードになって時間が経ち、更に干からび読み取り難くなっているが― こちらに振り返る。
「我が・・・主。」
「詳しく話を聞かせろ。
まずはそれからだ。」
我に返ったデスロードが取り繕うより先に報告を促した。
デスロードは目を閉じ、精神を落ち着かせるかのように天を仰いだ後、
「お話致します。」
・・・
・・
・
「まずは偵察用のイモータルズをご紹介致します。」
そう言ってデスロードが呼び寄せたイモータルズは・・・何とも奇妙な魔物だった。
蝙蝠の羽の生えた骸骨が、目玉・・・のように見える魔石 ―マナを溜め込む性質を持つ鉱物― を加工した記録用のものを咥えている。
「可愛らしいでしょう?
私の視覚とリンクしているので、大量に作ると私の方で処理しきれなくなります。
そのため余り沢山は作れないのですが有用です。」
か、可愛い・・・か?
は、さておきかなり便利な魔物だな。
「これの記録用の魔石が話の軸だな?」
「はい、何が起きたかご覧に入れます。」
映像は飛び立つ前からあり、色々な角度で骨龍騎兵を見回している。
飛び立ったらそれも上下左右前後から、全ての角度を網羅していた。
これは・・・あれだ、親馬鹿だな。
「・・・見せたかったのはこれか?」
「ああ!いえ!
申し訳ありません、亡くした我が子の姿につい見入ってしまいました。
・・・こちらです。」
分からんでは無いが・・・いや、子はいないから理解できない部分もあるが。
早回しのような映像が流れた後 ―5~6時間程飛ばしたらしい― 例の魔導師と思しき男が映し出される。
この時の映像は、骨龍騎兵の上辺りから見下ろすように映されている。
「高度はどれ位だ?」
「正確にはわかりませんが、100m位かと。」
「近過ぎず遠過ぎず、か。
成程、それ位の方が周りが見やすいか。」
それよりこいつが魔導師か・・・って随分ごついな?
等と思っていると、不意にその男と映像の中で目が合う。
ちょっぴりギョッとしてるとその男は屈み込み、力を溜め、そして・・・ジャンプした。
その次の瞬間、骨龍騎兵は粉微塵に砕き飛ばされてしまった。
一瞬で距離を詰め、拳で砕き散らしたのだ。
・・・え?魔導師?
・・・え?ジャンプで?届いた?えぇ?
疑問が尽きないこの瞬間にも、デスロードがまた憤怒の空気を纏い始めていた。
本当は「憮然=びっくり」と言うのを聞きかじったので使ってみたかっただけです。
・・・調子に乗ってしまいました。
私の作品中、誤用してる言葉とかもし見かけたら突っ込んで下さい。
・・・知識が増えたと喜びます。




