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C3.appx1 猫の勘繰り・犬の思惑

― ケットシーのメイド視点 ― 星4魔導師討伐出撃時


前々からクーシーの一族が、我等にも魔王様のお世話をさせろと言ってきている。

ずっと無視を続けていたが、先頃我らの配下のような立場に降りたので気に留めなかった。

しかし


「我等の嘆願を聞き届けて頂いた主に奉仕できないのは何より辛い。

 勿論、猫の一族を立てるので、邪魔にならないよう頑張るからどうか執り成しを。」


と、泣きつかれてしまった。

そもそももう立場的には完全に我らが上なのだから、ここを無理に突っぱねる必要は無いと判断した。


・・・これが甘かった。


我等ケットシーは当然ながら、猫の状態でも身を起こして普通に振舞える。

それに引き換え、犬どもは犬の状態では立ち上がれないのだ。

問題は我々が取り成す約束を引き受けたのだから、今更駄目だとは言えない。


そこで犬がとった行動とは・・・人間化することだった。


仕方ない。

主に仕える以上、お世話ができませんではどうしようもない。

主は我々に対し、苦にならない格好で良いとおっしゃって下さったお優しい方。

だから人間化してお仕えするのは仕方ない。

そう、仕方ない。


ただ・・・人間の姿で王に侍る以上、何かしらの間違いが起きないとは限らない。

それは由々しき事態だ。

もし“ソレ”があるとするならば、我々猫の側にこそあるべきだ。


なら我々も窮屈だの疲れるだの言ってられない。

“ソレ”があるかもしれないチャンスを増やすべきだ。

・・・人間化を ―長時間の維持は本っっ当ぉ~に辛いが― 頑張ろう・・・!




― クーシーのメイド視点 ― 魔王帰還直前


最初は快く引き受けてくれたように見えた。

しかし何かしらの葛藤があったらしい。


クーシーは二足歩行に向かない。

人間化する以外になかった。

その時の猫の様子は今でも面白く思い出せる。


ぱっと明るくなるかと思ったら、眉をぐっと寄せて腕組みし、わしゃわしゃと頭を掻き毟る。

何を考えているのかすぐにはぴんと来なかった。

が、気付いてみれば成程。

魔王様のお情けをかけられる可能性を考えたのだろう。


仮にそうだとしても、今は我等は低い立場。

そのような可能性を少しでも感じ取ったら、こう言うと心に決めている。


「猫も一緒で。」


完璧だ。

恩をちゃんと返す。

我等クーシー、誇り高き妖精の魔族!


・・・お情けかぁ。

あるのかなぁ?


・・・む!この身が震え立つ様な、それでいて安心感に包まれるマナの波動は、魔王様!

無事、お帰りになられたのだな!


「猫!魔王様が!」


「分かっている!

 練習時間は短かったができる限りの事はした!

 くれぐれも粗相のないようにな!」


「分かっているとも、先輩!」


「・・・せ、先輩?

 にゃ、にゃぁ・・・良い響きだぁ。」


元々のお話には娘成分がほぼ無かったのです。

あ、メイドは元々いました。

んで増えもしてました。


18/05/03 誤字修正 期間→帰還

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