C3.5 仕返しと捕獲と ― 5 ― 相談と新顔?
「いくつか懸念がある。
お前も気付いたことを挙げてみてくれ。」
「心得ました。
ではまず一つ、ほかの脅威についてです。」
「そうだな。
私もそのことが気懸かりだった。
具体的には他の魔本持ち、そして人間勢力、最後に他の魔王。」
「加えて・・・良いものかどうか分かりませんが、世に出るつもりのない強者ですか。
こちらはそもそもが目立たないため、出会ってしまったら不幸と言うほかないですな。」
「手に負えない隠棲者などどうしようもない。
魔本持ちのうちの一人と思しき魔導師は見つかっている。
これをまず調査すべきだな。
人間勢力については、こちらが派手な動きをしなければ目を付けられることはないだろう。
大規模な討伐軍や、諸国連合等を組まれて攻められでもしたら、発足して間もない我等では生き延びるすべは無かろう。
他の魔王。
私はこれが気懸かりだ。
お前は元々自身が魔王になるつもりでいたのだろう?
何らかの情報は無いのか?」
「そうですな・・・。
ケットシーの受け売りですが、この辺りに魔王と呼べる存在は6人程居るようです。」
「それはまた・・・幾ら何でも多くないか?」
「何年か前、そこそこ強力な魔王が人間との争いに敗れ、ここにほど近い場所へと逃げ延びてきたそうです。
しかしすっかりやる気を失ってしまったその魔王は、配下の者たちに自身の力を分け与え隠居したのだとか。
なので種族の枠に当てはまらない強者が増え、その中でも強力なものが魔王となったため乱立したようなのです。」
・・・あの暴れん坊どももそうなのだろうか?
可能性は高そうだな。
「よくお前その状況で魔王になろうとしてたな。」
「ここまでの力は持ってなかったとしても、格としては今のこの身レベルに転生する予定だったので、後の事はなってから考えようかと。」
前々から思っていたが、案外こいつは豪胆だな。
「よし、とりあえずの方針は決まったな。
まだ目立たないようにし、戦力の強化と補充を急ぐとしよう。
後、我らの脅威になるかもしれない相手の情報を主に収集させるよう、妖精達に指示しておけ。」
「かしこまりました。」
デスロードに指示を出してわかれた後、自室へと戻ってきた。
・・・が、何やら不機嫌な猫・・・ではない人間メイドが二人と見慣れない背の高いメイドが一人。
背が高くない方は以前に一度見たことがあるのでケットシーの娘達だろう。
・・・ではこちらの背の高い方は?
内在するマナの質を探り推察するに・・・クーシー?
「お前はクーシーか?」
「は。
今日よりクーシー、魔王様のお世話をさせて頂きます。」
無くなったものもありますが、ユニークが100を超えたようです。
微増してるらしいのでできるだけ頑張ってみます。




