C2.appx 襲撃者
― 襲撃者視点 ― 襲撃直後
くっくっく・・・。
奴め、俺の攻撃を防ぎきれなかったようだな。
溜めも無しに放ってやったから感知してからでは遅かったろう。
それにしても、時間を置いてもう一度食らわせてやろうと思ったのに、どうやってあの場から離脱したのだ?
例の爺の魔術か何かか?
あのレベルの魔術師が扱える魔術に転移できるようなものがあっただろうか?
考えるのはやめておこう。
あいつのことだからすぐ俺を見つけるだろう。
だが顔を合わせたが最後、奴は俺の罠にも気付けず我が魔導に撃ち抜かれて死ぬのだ!
楽しみだ・・・ああ・・・楽しみだぁ。
・・・
・・
・
あれから1週間も経つが奴からのアプローチは無い。
あいつがそんなに無能とは思わなかったが。
俺の買い被りだったか?
またこちらから探すか。
あいつにこちらの動きを悟られることだけは避けねばならない。
あいつはきっと相手の魔導を丸裸にするような魔導を組み上げたはずだ。
・・・厭らしい奴め。
元々の能力が高いくせに、その興味が自分の向上には向けられていない。
人の作った物の粗探しが趣味という、極めて悪趣味な奴だ。
・・・まぁいい。
力を過信している分にはこの前のように付け入るスキがあるということ。
また意識の外から存分にいたぶってやる・・・!
・・・
・・
・
あれから2週間経った。
奴の性格はよく知っている。
だからあの本も・・・。
そう・・・俺はあいつをよく知っているはずだ。
それなのに奴の居場所が掴めない!
逆に最近俺の周りでは奴の魔導の気配がする。
しかし本に出る反応に気付いた時にはもう気配が消えている!
どんなトリックだ!?
連続で反応のある時もあれば、丸一日反応の無い時さえある!
俺とてずっと本と睨み合ってるわけにはいかん!
だが、目を離したときに近くに寄られていたらと思うと・・・。
あああああああ!
イライラする!
・・・
・・
・
あれから丁度3週間経った。
ここの所よく眠れていない・・・。
いっそ全方位にアレをぶっ放すか・・・?
いや・・・あれは生物を対象にしなければならない・・・。
目印もなく放てない・・・。
これさえなければ万能の本だというのに・・・。
だめだ・・・。
集中力が切れている・・・。
あいつの襲撃を今日か明日かと待ち続けるこの日々が辛い。
今日としていつ来る?
今か?夕方か?夜か?真夜中か!?
あいつの足取りを掴めてさえいれば、どういうトリックを使っているかが分かるはずなのに・・・。
・・・あの魔術師の爺か?
・・・いや、無いな。
・・・本当にそうか?
・・・俺もまた・・・侮っていたのではないか・・・?
・・・だめだ・・・少し寝よう・・・。
・・・起きたら・・・周辺へ・・・罠を・・・。




