C2.1 情報収集とか色々 ― 1 ― 実験と探索
活動範囲を広げ始めます。
新米魔王ですし無双はありません。
物は試しに召喚で使い魔を呼び出すことにする。
召喚はアストラル(星界とか幽界とか)と呼ばれる狭間から何かを形成させる手法だ。
雑多な物が呼び出されることが多く、役に立つとは限らない。
そもそも私はこの技術に置いて、熟練度が低い。
魔導の根源の究明こそがライフワークであったので、完全な門外漢だ。
本格的にやるとなれば手間をかける必要があるが、所詮「物は試し」のレベルだからいいだろう。
あまり込み入ったものを作る気はないので初歩の陣にて「何か」を呼び出す。
ドロドロドロドロドロ・・・ゴポンッ・・・
「よぉおおおぉ・・・ばぁあああぁ・・・れぇえええぇ・・・たのんっ!」
陣から飛び出たのはまるっこくてぶよぶよした、良く分からない「何か」だった。
地面に着地するとぶよんぶよんと波打ち、最終的に潰れた泥団子の様になった。
なんだろうこれ・・・一応言葉らしいものを発したから意思の疎通はできるか?
「・・・呼び出しておいてなんだが、お前は一体何かね?」
「・・・」
「・・・」
それから幾ら声をかけてみてもつついても食べ物を目の前においても、何の反応も帰ってこなかった。
仕方ないので使われてない一室に放り込み、鍵をかけて放置することにする。
暇な時にでも検証しよう。
★簡易召喚を行った
まぁさほど時間はかかっていないので、他にも何かを試すこととしよう。
試すのは・・・妖精達による探索だな。
交渉までは荷が重くても、情報を集めることはできるだろう。
まずはケットシー達にネットワークを駆使して情報を集めさせよう。
「お任せ下さい!
我等の同胞から情報を得てまいりますっ!」
クーシー達が中隊規模×2なのに対し、ケットシー達はばらばらではあるが、全部合わせれば大隊規模はあるだろうか?
とは言え、
「皆、基本は自由に振舞うことを好むため、統率はさほどありません。
効率も残念ながら犬ども程には良くないでしょう。」
とのこと。
個々の能力は甲乙付け難いが、集団で敵を狩るなら犬。
主がいる場合に限り、主の行動範囲+αが犬の行動範囲に変わるようだ。
それぞれの行動範囲の広さなら猫で、これ自体は主の有無に関係ないらしい。
次はクーシーだな。
こいつらは鼻と機動力を駆使した情報収集を任せよう。
具体的には我々を狙った魔導士だ。
あの時、魔導を放った場所の位置ならおおよその見当は付く。
その辺りに匂いがあれば、そいつが星4の魔導師だ。
星4というのは、地図に表示された星の数で、私は星が7つだった。
これが力を示しているということはないだろうが、とにかく奴を見つけたい。
目にもの・・・見せてくれる・・・!




