C1.4 魔王始めました ― 4 ― 後に残ったもの
「私の前で・・・見栄や虚言、あと罵声は許さん。
心して答えるが良い・・・この場に居るお前達は、どちらがどちらかを圧倒的に負かせる程に強いのか?」
「「ひっ・・・」」
威圧を込めた私の声に、騒いでいた犬猫は口をつぐむ。
暫くの沈黙の後ようやく揃ってこう答えた。
「「ここにいる我等であれば、差はございません・・・用い方によると存じます。」」
「ならクーシーは働きを持って同等であることを示せ。
嫌であればこの地より去れ、でなければ消すのみだ。
ケットシーも、これからも眷属になった時期の後先だけで優位に立ったと思われぬよう励め。」
この言葉に猫どもも犬どもも声を揃え高らかに鳴いて応えた。
★ケットシーの小規模ネットワークを手に入れた!
★クーシー中隊×2を手に入れた!
・・・
・・
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「魔王様、お帰りなさいませ。」
城に帰還してみると、若いメイドが二人出迎えてくれた。
不思議に思っていると、メイド達は顔を見合わせて、手の甲で顔を撫でてみせる。
すると、人の顔から猫の顔へと変化していくではないか。
どうやらあの猫妖精の一族の若い娘達のようだ。
「無理に人の姿を取る必要は無い、やり易いようにしていろ。」
そう告げてやると嬉しそうににっこり微笑み返し、一礼して仕事へと戻っていった。
「人の姿で侍らせれば良いでしょうに。」
「お前は私を何だと思っているのだ・・・。」
まだ人間が抜け切れていないのか、なんとも俗物臭い物の考え方をするデスロードは肩を竦めて見せる。
・・・この元老魔術師の思ったままのことを口に出すことこそが、敬遠されてきたことの理由かもしれないな。
さて・・・次は他の魔導師どもを見つけないとな。
「主、それもそうなのですが、手駒を増やすのも悪い手ではありませんよ。」
手駒か・・・。
手駒を増やすには、それなりの力を持つ者が必要だな。
デスロードや私が適任だろうが最高戦力がほいほい出ていくのもなぁ。
・・・妖精達には荷が重いだろうか?
かといってこいつの召喚による不死者では汎用性に乏しいからな・・・。
召喚か・・・。
「おまえ、不死者創造は使えないのか?」
「使えます・・・が時間を必要とするので直ぐには無理ですね。
この身に慣れていけばもう少し手際よく創れるでしょう。
現在既に偵察に向くだろうと、飛翔タイプのものを準備しております。」
気が利くな・・・って当然か。
自身もいずれは魔王を目指すつもりで、それを諦めてなお別の人間を魔王に据え、更にはその右腕に収まろうとする位だからな。
となると、やはりこいつは普段は外に出せないのか。
・・・なら力に頼らない方法を使うまでだな。
先日より3話投稿にしました。
一度一話を1000字前後としてしまったのを後でまとめるのも落ち着かなかったので。




