C6.20 足場固め ― 20 ― 報告と情報
昨日酷い頭痛で文章を書く所ではありませんでしたorz
最近頭痛が多いな・・・。
「クーシー、報告を。
まずは影の配置に出た遅れの詳細、次いでエルフの話だ。」
主要メンバーを集めてクーシーに報告させる。
もちろん偽メイドもここに居る。
「エルフ?ってなぁに?何の話?」
「ここに居ていいからじっとしていろ。
お前の意見も聞きたいし。」
「へぇ?珍しいね・・・。」
偽メイドはそれ以上は食いつかずに黙って話を聞くようだ。
私はクーシーにつけているシャドウナイトから状況を知っているが、ここは当人に説明させるべきだろう。
「魔王様、遅れの原因はあの時と同じく、獣人の村を襲う兵の一団です。」
その言葉に狼獣人の娘の顔がこわばる。
「ただし今回はデスロード様のイモータルズが、早い段階で獣人達に警戒を発したため、十全の対応が出来ました。
それと・・・例の少年兵、いえ第4皇子の応援もありました。」
ここまでの話を聞いて狼獣人の娘はようやく緊張を解く。
「魔王様が間接的にでも、私達の村を気にかけて下さってるんですものぉ。
だぁいじょうぶよぉ~。」
牛獣人の娘は狼獣人の娘をなだめていたようだ。
・・・最初から最後まで動じて無かったな。
私の視線に気付くとにこりと微笑みかけてきた。
この娘だけは分からん。
「今回の件で、その第4皇子が魔王様のとの謁見を望まれております。」
前回接触せず、今回接触を図る意図は何だ?
まぁ良い、今はそれより重要な案件もあるし後回しで良いだろう。
報告を続けるよう手を振る。
「次に先程起きた襲撃の件です。
襲撃者はエルフ数名のチームでした。」
ここで純エルフではない面々が表情をこわばらせる。
偽メイドは・・・不思議なことに特に何も感じていないようだ。
「お前の事だから噛みつくかと思ったが?」
「なぁに?だーりん、甘噛みして欲しいのぉ?」
やんやんと一人身をくねらす偽メイドを放っておいて、黒エルフの長に話を振る。
「どう思う?」
「・・・余程の愚か者でもない限り、魔族と見るや攻撃するというエルフはいますまい。
そもそもこの周辺に彼らの住まう土地はありませんし。
自由なエルフもいるにはいますので、それがキャラバンを守るチームに居て、威力偵察を行ったと言う推測も無くは無いです。
ですが荒事を嫌うエルフが進んでそのような任に就くことは考え難いです。
最悪のシナリオで言えば天魔王、かと。」
と、途中ちらりと偽メイドの方を見やりながらそう答えた。
予想内の答えだな。
そして視線を送られた偽メイドが嫌そうに口を開く。
「あー・・・天魔王、天魔王・・・天魔王ね。
うん、ある、と言うかそこのエルフに違いないね。」
と断言した。
「・・・断言する根拠は?」
「うちの子が襲われた。」
・・・なんだと?
かなり機嫌の悪い顔をしたのが見て取れたのだろう。
幹部連中が青い顔をしている。
「だーりん、僕らはさ、未だに客、の扱いなんだよね。
自分達でそう選んでいるわけだけどね。
だからと言って自衛できないわけでもないのさ。」
「だが私の客だろう?」
「だーりん?正直言って、だーりんじゃ天魔王に勝てない。」
この時、私と偽メイドとの間に火花が散っていた、とはデスロードの後日談だ。
書いた直ぐ後に、サブタイトルが内容とそぐわないと気づき変更しました。




