■予言の経済学 ~巫女姫と転生商人の異世界災害対策~
<タイトル>
予言の経済学 ~巫女姫と転生商人の異世界災害対策~
https://ncode.syosetu.com/n6472dl/
<作 者>
のらふくろう 様
<あらすじ>
「どうか聞いてください。今年、西方より大いなる災いがこの国を襲います」
平和を謳歌する王国に王女アルフィーナの不吉な予言が告げられる。だが、反逆者の血筋を疎まれる姫の言葉は無視される。
経済学部院生から行商人の子に転生した主人公リカルドは身分社会で大商人の妨害に苦戦。情報を求めて入った学院でも早々に反感を買っていた。
そんなリカルドを庇ったのはアルフィーナだった。「王女なんてボラティリティーの高い人間には近づかない」と保身に走ろうとするリカルド。だが「策士を気取ってる割にチョロい」と幼馴染に嘆かれる彼は、姫の予言に巻き込まれていく。
「もっともらしさは問題じゃない。仮説の成否を検証できるデータをどう取るかが重要だ」
災厄の本体ではなく被害後しか映さない予言に対し、リカルドは現代知識の概念を魔力災害に応用することで解明していく。
<登録キーワード>
R15 残酷な描写あり 異世界転生 身分差 ラブコメ 天災 成り上がり 現代知識の応用で無双 魔脈災害 保身(笑) ビジネス 生物学 人災 魔力学
<その他・伝えたいこと>
完結済み。書籍化もされています。
予言という不確かなものを、確実にしていく過程が謎解きのようで、とても面白い作品です。
あらゆる要素から仮説と検証をつみ重ねて謎に迫って行き、原理不明の予言を、起こりえる未来として予測に変えるシーンは最高でした。
幅広い分野を取り扱っているので、少しばかり取っ付きにくい部分もあり、流し読みになってしまうこともありましたが、ストーリーを追う分には何ら問題なく楽しめました。
主人公が知識チートをしているようで、その知識に足を取られ失敗するなど、無双状態にはならないのも高ポイント。
予言を主軸として広がっていく世界、増えていく仲間達。
やがて襲いくる凶悪な災厄に、彼らがどのようにして立ち向かうのか、ぜひ本編でお確かめください。
話数もかなりあるので、時間の余裕がある時にオススメ。




