武器
更新が遅れましてすいません!
今回はいつもより少し長めのお話になりました!
武器を調べていたときかっこいいなぁ…と思いながら見ていました。
一回は使ってみたいものです。
今回もぜひ最後まで読んでください!
ピピピピピピピピピ
6:30
ベッドの傍に置いてある目覚ましが部屋に鳴り響く
街で買い物をしたときに買ってもらった緑色の小さい時計だ
朔「ん~………」
手探りで時計を探し、カチッと止める
朔「眠いなぁ……」
そう言いながら身を起こし身支度を整える
この世界にきて2週間が経とうとしていた。私たちは今までとは比べ物にならないほど身体能力が上がり、木から木へビルからビルへ飛び移れるようになった。
朔(今日の訓練は確か一颯さんだったはず。何やるんだろ…)
トントントントン…
階段を下りる音が多くなってきた。皆起きてきたのだろう。
朔「…っと早く行かなきゃ」
下へ降り、皆と朝ご飯を食べ、靴を履き、いつもの訓練所へ行くと一颯さんが立っていた。
朔「お、おはようございます」
一颯「おはよう。全員集まったか?………………集まったようだな。じゃあ始めるぞ」
要「何やるんですか?」
一颯「君たちに合う武器があるかを調べる」
青葉「その武器は1人ずつ与えられるんですか?」
一颯「人による。ないほうがいい人もいるからな」
そういいながら、後ろに置いてあった大きな木箱を開け中身を出した
一颯「日本刀、小剣、大剣、斬馬刀、薙刀、鎖鎌、手甲鉤、弓矢の8つだ。見た目で大体の使い方はわかると思うが、わからなかったら聞くといい」
それぞれ2つずつあり、全員が使えるようになっていた
青葉「合うか合わないかは自分で決めるんですか?」
一颯「まさか。俺が決める。君たちは好きに使ってていい」
周りを見渡してみたら訓練所にはたくさんの巻藁が置いてあった。
朔(これらを使えってことだよね…)
雛「朔!何から使う?」
朔「うーん、大剣と斬馬刀は使えないだろうからそれ以外から使おうかな」
雛「あれめっちゃ重たそうだよねー。じゃあちょうど2つあるから弓矢からやろ!」
と私の分も持ってきながら言った
朔「うん!変なとこに飛ばすと危ないから、端の方行こうか」
一番右端で打つことにした
ぐぐぐぐと矢をかけ引っ張ってみるがうまくいかない
雛「思ってたより力いるんだね…。私向かないかも…」
朔「私も…。矢が全然飛ばない。他のやつも試してみよ!」
1時間が経つころには大体試し終わることができた
朔「向いてそうなのないなぁ。これがラストだけど無理そうだな…」
手にしたのは日本刀
雛「でも朔によく似合ってる!」
と一番気に入った薙刀を振りながら言う
朔「そう?雛も結構扱えるようになったね、薙刀」
雛「めっちゃ楽しい!!」
朔「そっか!私もやろっと」
鞘は少し離れたところに置き、巻藁を前に刀を構える
構えた途端、今まで使った武器と何かが違うと感じた
朔(………なんだろ、この感覚、すごくいけそうな気がする)
すぅと息を吸い刀を思い切り振りあげ巻藁に向かっておろす
ザンッ
巻藁が真っ二つになり地面に落ちる
朔「……………え……………」
今までと全く違う感覚
びっくりしながら真っ二つになった巻藁を見る
謙「………すっげぇ………見た?今の」
颯「あぁ……俺らがやった時は半分も斬れなかったのに…」
雛「……さ、朔すごーい!何したの!?」
朔「わ、わかんない……な、なんでだろう……」
一颯「朔。今何をした?」
朔「……わ、わかりません……」
一颯「…………斬った後、刀に何か変化はあったか?」
朔「斬った後…?………そういえば若干青みがかっていたかも…」
一颯「…そうか。では斬る前に何か感じたか?」
朔「えっと…今まで使っていた武器とは何か違うって感じたくらいですかね…」
一颯「そうか…。わかった、ありがとう」
そういうとサクサクと草を踏みながら戻って行った
一颯「全員集まれ!武器は片付けて俺の前に来い」
ガチャガチャと木箱に武器をしまい、一颯の前に集まった
一颯「朔は日本刀、雛は薙刀、朱里は弓矢、実里は小剣、結人は鎖鎌、青葉は手甲鉤、要は斬馬刀、颯は大剣 合う武器があったのはこの8人だ。
この8人はこれから丞とさらに自分に合うものを選んでもらう」
青葉「さらに自分に合うものって?」
一颯「武器をつくる素材によっても合う合わないがあるという意味だ」
そこにタイミングよく丞が到着した
丞「こんにちは一颯様、皆」
一颯「丁度いいな。この8人だ」
丞「分かりました。残りの8人はどうしますか?」
一颯「俺が体術を教えるから心配ない」
丞「ありがとうございます。この子たちは終わったらそのまま帰らせても?」
一颯「構わん。時間が余ったら少し練習させてくれ」
丞「分かりました」
丞「じゃあ行こっか!」
朔「はーい」