途中経過
朔「あー、疲れた…。でも…」
訓練が始まって1週間が経つころ、皆自分の体の変化に気付いてきた。
皆(1週間しか経ってないのに、今やってるメニューをこなすのが楽になってきた。
やっぱり丞さんの言った通りなのかな…)
コンコン
朔「ん?どーぞ!」
ガチャ
木葉「朔!來さんが来たの!下にいるから来ない?」
朔「本当!?今行く!」
トタトタ…
朔「來さん!お久しぶりです!」
來「あら、久しぶりね朔。元気?」
朔「元気ですよ!何かの用事で来たんですか?丞さんならキッチンにいるので呼んできますよ?」
來「丞にも用はあるけど、あなた達に会いたくて来たのよ。訓練始まったんでしょう?」
雲母「そうなんですよ!丞さんのメニューきついんですよ…」
來「きついからこその訓練よ、頑張りなさい。それにもう辛くなくなってきたでしょう?」
朔「あ、そのことなんですけど…」
來「何かあったの?」
朔「いえ、何かあったわけではないんですけど、やっぱりもう楽になってきたのって私たちがあっちの世界から来たからなんですか?」
來「その通りよ。丞から聞かなかったの?」
朔「聞いたんですけど、どうしても実感できなくて…」
來「無理もないわね、まだ来てから1週間と少ししか経ってないもの。じきに慣れるわ」
朔「そうですね…」
雛「話を聞いてると朔もそう感じてたの?」
朔「えっ、雛も?」
雛「うん、皆もそう感じてたみたい」
朔「やっぱりそうだったんだ…」
話が一区切りついたとこでエプロン姿の丞が来た
丞「あれ、來じゃん。何しに来たの?」
來「この前の買い物のお金の足りない分をもらいに来たのよ、この前言ったじゃない。あれ以来会わないからこの子たちに会うのも兼ねてね」
丞「そういうことか。ちょっと待ってて、今取りに行ってくる」
來「あ、それと話があるからその準備もしてきて」
丞「分かった」
來「ていうことだからそろそろ行こうかな」
奏「えー、もうちょっと話そうよー」
來「また今度ね、次はご飯を食べていこうかしら」
奏「やった!楽しみにしてるね!」
丞「お待たせー」
來「早いわね。じゃあまたね、私も楽しみにしてるわ」
奏「ねね、來さん丞さんに何の話かな。告白かな?」
木葉「奏そういう話好きねー。私は違うと思うけど」
奏「やっぱ違うよねー。あの2人お似合いだと思うんだけどな」
木葉「それは私も思うけどね」
要「飯できたぞー!今晩はグラタンだ!」
雲母「今日の当番要なのか!なかなか似合わないねー」
要「失礼な!これでも料理は得意なんだぞ!」
朔「意外過ぎる…。うわめっちゃおいしい」
要「だろ?」
颯「意外過ぎて気持ち悪いわ」
要「えっ」
あはは!…
來「そう…。さすがに1週間じゃ早いか」
丞「そうだね、そもそもまだあの子達が持っているとは決まっていないし」
來「そうね、またしばらく経ったら聞くわ。一颯様には言っておく」
丞「助かる。ありがとう」
來「どういたしまして。じゃあまたね」
丞「あぁ、またな」