表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美少女(攻略対象)まみれのハーレム・スターウォーズ!!  作者: 呑竜
「第1部第7章:ケルンピアへ!!」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/465

「旅の支度!!」

 ~~~新堂助しんどうたすく~~~




 コクリコとの出会いから二週間後。

 一学期の終業式が終わった日。

 ケルンピアへ向けて旅立つ日。


 俺はいったん家に戻ると、居間で旅支度の再確認をしてた。

 ケルンピアに持っていくものを、畳の上に並べてた。


 何を持っていくか昨夜までさんざん悩んでたけど、結局いつもの山ごもりの時と同じ装備にした。

 

 大容量の登山バッグ。着替え歯磨き洗面用具。雨着にシュラフ、簡易テント、携帯コンロ、サバイバルキット。困ったときの携帯食料、飲料水、各種医薬品。ライター、マッチ、地図、コンパス、熊避けの鈴。身分証明証としてのパスポート。お金が少々。


 ……じゃっかん意味なさそうなものもあるけど、ま、いいだろ。

 今回はなんせ場所が場所だけに、そもそも何が役立つかわからないし。

 使い勝手よりも、いつもの相棒たちが一緒にいるっていう安心感のほうを重視した。


 聞けば妙子は、普通の国内旅行用の荷物に加え、汎多元世界規格のノートパソコンを用意してた。機械世界マドロアの新製品で、いま全世界的に大流行してるものらしい。

 各種族各言語に対応した翻訳ソフト。地域地図。動植物の生態や、世界の歴史を閲覧出来るエンサイクロペディアも入っていて、なるほど、聞けば聞くほど便利な代物だった。

「でも、お高かったんでしょう?」と聞いたら「経費・ ・で落とした」としれっと返された。

 カヤさんが重いため息をついていたから、相当値の張るものだったらしい。

 

 御子神の準備も基本的には妙子と似たようなものだが、旅行バッグではなくずだ袋に入っていた。

 そしてもちろん、現代の武士はノートパソコンではなく武器を持っていく。

 愛用の竹刀に加えてもう一本。白木の鞘に納まった真剣だ。

 なんでも御子神家秘蔵の品だとかで、ご丁寧に封印までされている。

 あのゆずりはさんが、「どうしても必要な時以外、決して抜かないように。抜く時は死をも覚悟なさい」と、くれぐれも念を押してきたらしい。

 ねえなにそれ。なんで抜いたほうが死ぬの? 邪神でも封印されてるの?


 シロの準備はカヤさんが代わりに行った。

 なぜかといえば、それはあいつが余計なものばかり持って行こうとするからだ。

 風呂敷いっぱいのゲームとかマンガ本とか……友達の家に遊びに行くわけじゃあるまいし。


 ま、個人的には楽しい旅行気分なんだけどさ。

 かなーり、ウキウキなんだけどさ。



 

 

 ひと通りの旅支度を終え、姉貴への書き置きを書いていると……。


「タスクタスクタスクー!」


 今日も元気いっぱいのシロがやって来た。

 ドタバタ、興奮した様子だ。


「どうじゃ! どうじゃどうじゃタスク! 似合うじゃろう! かっこよかろう!」


「へえ……」


 シロの服装が、いつもと違った。


 人型機械兵器に乗るパイロットが着るような感じの特殊スーツだ。

 鮮やかなオレンジに赤のファイアパターン。質感はビニール地を思わせる。

 爪先から首元までを隙間なく覆っていて、肌にぴったりフィットしてて、ボディラインがはっきり浮き出てる。

 シロのお子様体型がよくわかる。 


「パイロットスーツ! パイロットスーツじゃって! かっこよかろう!?」


 いつもお仕着せの巫女服を着てるシロにとって、違った服装を出来るのは嬉しいことなのだ。

 ぴょんぴょん跳ね回って決めポーズみたいなのを決めて、キラキラ笑顔を浮かべてる。 


「おーおー、かっこいいかっこいい」


「そうじゃろう!? そうじゃよなあ!?」


「似合ってる似合ってる」


「うむうむ! うむうむうむ! さっすがタスクはよくわかっとるな!」


「未来的なフォルムのおまえには、ぴったりだよ」


「うむうむ……うむ?」


 言葉の真意がわからず、首を傾げるシロ。


「ほ……本当に、この格好で行くのか?」


 御子神が、心細げな声を出しながら現れた。


「御子神……おまえ……」


 俺は思わず立ち上がり、一瞬言葉を失った。

 さっきも言ったように、パイロットスーツはボディラインがはっきり浮き出るデザインだ。

 シロの場合はお子様体型が、御子神の場合は……。


「……エッロ! エッロいなあー! おまえが着ると!」


 引き締まった足首、肉感的な太もも、ぷりんとしたお尻、ぺたんと引っ込んだお腹、そして……。


「ば、バカ! 見るな! そんな目でジロジロ見るな! あとエロいとか言うな!」


「いやエロいよ! めちゃめちゃエロいっておまえ! なにそれ! なにその胸! 乳房! おっぱい!」


「おっぱ……!? はああ!?」


「中に何が入ってんだよ! あれか!? 夢が詰まってんのか!? 俺たち男子の夢と希望が詰まってんのか!? だからそんなにデカいのか!?」


「ううううううぅっ!? で、デカいとか言うな! だからっ、そんなに見るな!」


「うわあー!? て、手で隠したー!? バッカだなぁおまえ! そのほうがなおさらいやらしいよ! ちょっと胸が潰れてさあ! むにゅっと弾力を感じさせてさあ! より破壊力が増してるよ! 本気で目に毒だよ!」


「……ぬうううううぅっ!?」


 御子神はもうどうしていいかわからなくなって、目をぐるぐる回して混乱状態に陥った。


「え、ちょ……わらわの時と反応が違っとらんか?」


 シロが抗議してきた。


「おかしくないか? おかしいじゃろう? わらわには、胸がどうとか言ってくれなかったではないか」


 だってあなたには無いものですし。


「み、御子神……! なんか俺、辛抱たまらなくなってきた! ちょっとでいい! ちょっとでいいから触らせてくれ!」


「さ、さ、触るぅぅぅっ!? 何を言ってるんだ貴様は!?」


 俺の提案に、御子神は声を上擦らせる。


「先っちょでいいから! ほら! 小指! 小指でいくから!」


「そ、そういう問題ではない! 程度の問題ではない!」


「いいじゃいいじゃん! だって俺とおまえは許嫁なわけだろ!? だったら将来的にはそのおっぱいは俺のものなわけじゃん! だったら今触ったっていいわけじゃん! ほら、前借り的な意味でさ! いや返さないけどさ!」


「バカ! バカバカバカ! そ、そ、そんな破廉恥な真似が出来るか! こんな……こんなところでそんなことをさせるわけにいくものか!」


「だったらよそへ行こうぜ! ふたりだけだったらいいわけだろ!? どこがいい!? トイレ!? 寝室!? お風呂場!? ……お風呂場だな! いまわかった! ティンときた! お風呂場がいい! あそこが一番シチュエーション的にいやらしい!」


「バカ! 旦那様はバカだ!」


「おかしい! おかしいぞタスク! わらわにもそんな風に言え! 触りたいとか暗がりに連れ込みたいとか言え! 夫として言うべきじゃ! わらわが正妻のはずじゃぞ!?」


「流線形ボディは黙ってろ!」


「りゅ、りゅ、流線形じゃとおおおおおお!?」


「ひっ……!? 旦那様、なぜ私の手を握って……!? そ、そんな強引に、どこへ連れて行こうというのだ!」


「だからさっきから言ってんだろうが! お風呂場だよ! すりガラスの向こうでふたりきりになろうって言ってんだよ!」


「や……やだ! 無理無理! そんなの無理だ! まだ私たちには早すぎる!」


 涙目で抵抗する御子神。


「うるせえ! おっまえ、この前の晩俺に何をしようとしたのか忘れたのか! あれに比べたらこんなの屁でもねえよ!」


「だ、だ、だってあれは……私もおかしくなっていたから……! そ、それに私はっ、攻めるのは得意だがっ、攻められるのは苦手なのだ!」


「奇遇だな! 俺も攻めるのは大好きだ!」


「そうだと思った!」


 ──バリバリバリバリッ。


「うおあっ!?」


「ひぎぃっ!?」


「なんでわらわまで!?」


 カヤさんの電撃が、俺ら3人を平等に撃った。

 俺らはたまらず、床に倒れ込んだ。


「……ちょっとうるさいんで、静かにしてもらえますかね」


 カヤさんが、笑っていない笑顔で立っていた。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ