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Rise Doll Online  作者:
第一章 Play Game!
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第四話 ログイン

 翌朝、朝食の席で妹ズとRDOの話をしていた、どうやら妹ズはβテストで知り合った人と少しプレイするみたいだ、 べ、別に寂しくないもん。


 一応INした後に会ってフレンド登録をするらしい、フレンド登録すれば何処でも何時でも連絡を取れるらしい、フレンド登録はケータイの番号みたいなものだ。


 朝食を終えると皆で学園に行く、『聖ハンヌエス学園』が俺たちの通っている学園だ。

 小等部、中等部、高等部の一貫教育なのだ、ちなみに俺と鈴とアリスが高等部1年、朱里が中等部3年だ。え?三女のアリスが何で高等部かって? 天才だから飛び級してきたってさ、笑えねえよ…


「おっす、別嬪さんたち、一緒に行こうぜ」

「おはよ~、竹君 今日は一段と元気だね」

「うっす、竹ちゃん。」

「アイ、おはよう」

「なんだ、ウザ竹か。今日はいつもの5割り増しでウザいな」

「なっ、ひっでえな~ まあ、今日はしょうがないさ。待ちに待ったRDO正式サービス開始日だぜ」


 そんなこんなで、学園に到着。この学園は一貫教育なのでかなり大きい、門から無駄に長い桜並木があり並木道の先には教会がある。

 教会の右側に小・中等部、左側に高等部とグラウンド、多目的ホールがある。


 講堂の前で朱里と別れて高等部に向かう、一年は3階なので階段上がるのが地味にめんどい、しかもアリスが極度の運動音痴+体力の無さなので、途中で力尽きるので、おんぶする事になるのだが。

 何か柔らかいものが当たる…ってか押し付けるのはやめて欲しい、ゆりゆりしてるようにしか見えない。


 俺とアリスは1-1で竹と鈴は1-2なので二人と別れてアリスをオプションで装備しながら教室に入ったら女子達がこっちに気が付いた…


「あら? 今日も仲がいいのね~」

「茶化すんもんじゃないよ、かわいそうじゃないか」

「えぇ~ 仲がいいのは本当じゃん」

「おはようございます皆さん 朝から元気ですね」

「アイ、おはよう あおいちゃんは、私の嫁、誰にもあげないから」


 などと、いつもの様に女子達と話す、え?男子は居ないのかって? 居ますけど、何でかわから無いけど距離感じるんだよね。

 竹曰く『お互いにけん制しててうかつに話し掛けれない』とのことだ、いや、俺も男だから普通に男友達はほしいのにな~ まあ、あの事件のせいだと思うけど…


 今日の授業は午前:数学・現代国語・歴史 午後:体育・物理 午前は普通に終わっりお昼の時間だ、お昼はお弁当か、学食で食べるかだ、俺は学食で食べたいのだが…まあ、色々あって断念してからは教室で適当に食べている。


 今日のお昼は、卵サンド・サラダサンド・エビカツサンドだ、お昼のお弁当は家のお隣にあるカフェ『リアン』で作ってもらう、一応俺がバイトしているのでよくしてもらっているのだが『いや、葵ちゃんが入る日はいつもの3倍は客の入りがいいからね~ 欲を言えば毎日でも入って欲しいんだけどね』とかマスターのおっちゃんに言われるが、さすがに勘弁願いたい。


 さて、問題は午後の体育だが、体操服に着替えるのが問題である。普通は男子は教室で女子は更衣室で着替えるのだが… 

 最初の体育の時に教室で着替えようとしたら男女から『えぇ~~、ちょっと待った』とお声がかかった え?なにかおかしいですか? 

 男子曰く『葵ちゃんがここで着替えると色々やばい』女子曰く『葵ちゃんが男子と一緒なんて危ない』らしい、あーだこーだ話していると遅いから見に来た先生が『女子更衣室でいいやろ、はよしろよ~』と言ったので、女子更衣室で着替えることになった。


 いいのかよとか思ったけど『葵ちゃんなら見られてもおk』『いや、むしろ見て欲しいし』『てか見たいし』とか言われた 何気に男子と同じぐらい危ない気がする。 

 男子が聞いたら何か言われそうだが、女子の着替えを見ても特に何も感じない、いや、そっち趣味じゃないよ、色々あって慣れてるだけです。


 体育は、先生とか真剣にやってる人に悪いきがするのだが、かなり手を抜いている。

 本気なんて出したら、いろいろありそうだしな。

 

 手を抜いても、かなりの好成績を出していたので、最初の方は運動部の勧誘がすごかったが『私に勝ったら入ります』って言って全員に勝ったので帰宅部だ。


 授業が終わったのでアリスと一緒に帰った。鈴は委員会の仕事だ、朱里と竹は部活だ、ちなみに鈴は生徒会書記で朱里はチアガールで竹は剣道部だ…



 家に帰ったらアリスは簡単な部屋の掃除、俺は洗濯と買出しの役割分担ができている、買い物は商店街が在るので結構便利だ。しかも色々おまけしてくれるので買いだめしないでいつも通ってお話などをする、たまにお手伝いもするので商店街の人とは良好な関係だ。


 鈴と朱里が帰ってきたのでご飯にする、妹ズはなんだかすごく浮かれているのが分かる、RDOのサービス開始は午後5時からなのであと1時間もあるのに。

 お風呂も入って勉強も終えて後10分ぐらいになったので各部屋にてRDOにINする…


 白い部屋で少しまったりしていると『RDO正式サービス開始しました』とのアナウンスが流れたので早速RDOにINした



 目を開けると、目の前には大きな噴水があった。

 周りには同じような服を着た人が溢れかえっている。 


 服装は、白いTシャツにベージュのスカート。足元は黒のニーソに茶色のショートブーツだ。

 …いや、ちょっと待て、おかしいぞ?

 なんで俺はスカートを履いているんだ?


 少し気になって、胸を触ると、小さいながらもしっかりとした膨らみがあるのが分かる。

 もしかしなくても、女のアバターになっている。

 

 少しテンションが下がりながらも、妹ズが合流するのを待つ。

 たしか、βの時のフレンドと会ってから顔を出すと言っていたな。

 しばらく噴水の淵に座って待つことにした。

 にしても、さっきから視線を感じるのはなぜだろう。まぁ、気にしないでおこう。



 少しすると、妹ズがやってきた。


「お兄ちゃん、お待たせ」

「アイ、アオちゃん、かわゆいね」

「アオ兄、ゲームでも女の子っぽさは変わらないっすね」

「余計なお世話だ」


 それにしても妹ズは流石βテスターだ、装備品もなかなかそろえている。三人とも外見は髪の毛の色と目の色しか弄ってないみたいだ。


 スズ(鈴)は金色のセミロング、目は薄い青色で違和感がなくかわいい、鈍い銀色の金属製の鎧を着て盾と剣を装備している クラスはM護術士S剣士だ。


 シュリ(朱里)は真っ赤なポニーテールで目は同じように赤い、さすが脳筋だ真っ赤で如何にも物理特化で赤っぽい皮鎧で背中に大剣、腰に短銃を装備していた。クラスはM盗賊S戦士だ。


 アリス(アリス)は綺麗な銀色でツインテールだ、目は濃い青色でお人形さんみたいだ、黒いローブに黒い帽子の魔女装備で背中に両手杖、腰に魔道書を下げていた クラスはM黒魔士S光魔士だ。


「三人ともなかなか似合ってるね」

「え…あ、うん ありがとう///」

「当たりまえっすよ! 私のコーディネートはカンペキっす」

「アイ、この装備 シュリが選んでくれた、なかなかセンス良い」

「アオ兄は…まあ、何装備しても可愛いよ!」

「いや、かっこよくなりたかったんだけど…」


 アリスが俺の横に座って、抱きついてきた。

 何時もの事なので、何気なく頭を撫でてあげる。


「アオちゃん、なんか、何時もと違う」

「ん?まぁゲームだしな」

「そうじゃない…えい」


 何を思ったか、俺の胸を揉んできた。少しくすぐったいな。

 しばらくしたら、なぜか満足気な顔をしていた。


「アオちゃんが、ついに、性別の壁を越えた」

 

 そう言って、スズとシュリの手を取って、俺の胸に押し当ててくる。

 二人の手の感触がくすぐったい。


「あうぅ…」

「ちょ、アオ兄色っぽい声出さないでほしいっすよ」

「これは…まさかAか!?」


 なぜかスズは俺の方を見て固まっている。

 シュリはすこし顔を赤くして、戸惑っている。


「そんな…はずは…」

「スズちゃん。現実は、残酷なんだよ」

「…お兄ちゃんの裏切り者~~」


 そのままスズはどこかに走っていってしまった。

 別に胸なんて、気にしなくてもいいと思うんだけどな。

 ほら、今は貧乳も需要あるらしいじゃん。


「さて、二人はスズを頼むよ。俺が行ったらややこしくなるし」

「アイ、ほらシュリちゃん、行くよ」

「あ、うん。アオ兄、また後でね~」


 二人を見送りながら、腰を上げる。

 さて、何しようかな。

 やっぱり戦闘してみたいな。となれば…外行くか。

 色々と工程を飛ばして、外に向かうアオだた。



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