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Rise Doll Online  作者:
第一章 Play Game!
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第三話 アバター作成

そんなこんなでご飯を食べ終わった妹ズにギアを配布する。苦肉の策で入手したギアは赤、青、ピンク、白と嫌にカラフルだった。

 赤は朱里、青は鈴、ピンクはアリスが確保していた、残った白は俺が取った、なんか作為的なものを感じる。 

 よく見ると中に手紙が入っていた、あの眼鏡…なんで妹ズのお気に入りのカラー知ってんだよ。とか思ってしぶしぶ手紙を妹ズに見えないように開いた…そして読まないで捨てればよかったと思た。 



『親愛なる僕の天使ちゃんへ、やっぱり君はこのヘッドギヤを手に取ってくれたのだね。 このヘッドギアは僕が特別に設定、チューニングした特別仕様なんだ。僕のこの思いを無駄にしないようにRDOでは最強プレイヤーになってくれ。

PS:特別仕様なのは中の基盤とかのことで、他のギアの約5倍は処理速度、演算機能があるんだ。 大丈夫だよ、RDOに直接関係はしないよ。ギアでインターネットとかできるんだけど、ほぼタイムラグとか無いようになるだけだし、インチキとか嫌いなんでしょ? だから特別なのはそこまで問題無い範囲で抑えてあるから、心置きなくRDOの世界を楽しんでね。あ、そうそう、別に僕は気にしないんだけど…このギア他のギアとは別で僕が手作りしたので、コストが通常の12倍かかったんだよね。いやいや、気にしなくっても良いよ、うん、たかが12倍なんだし、ほんとに気にしないでね 12倍のことは

by 斉藤岳弥 より』


 誰がお前の天使だ!! 本文よりPSのが長いわ!! 12倍強調しすぎだろ!! と思いながら手にしている白い真新しいギアを忌々しく見つめた。


 忌々しい手紙を破ってゴミ箱に捨てといた…なんか持ってると呪われそうだし 気を取り直して初期設定を各自の部屋ですることにした。


 ギアはバイクのフルフェイスヘルメットみたいで、口元は開いていて代わりにマイクが付いている。

 重さは大体3㎏前後だろう、右耳の方に電気コード、小型カメラ、電源などの機器が付いている。 

 かぶってみる…内側は柔らかい素材でできていて特に、後頭部から首元にかけてクッションのようになってる、寝ながら使うことが前提なのでそこら辺はなかなか配慮されている。


 ヘッドギアの初期設定が終わったのでRDOのインストールをする、基本こういう事は時間がかかるのが普通だが。


 『インストール 残り時間 3分』


 無駄に早いな…さすが無駄に高性能だけはある…


 インストールが終わりアバター作成をすることにした…始めはギアのカメラで自分の写真を撮るらしいのだが。すごく嫌な予感がした、いや…さすがに…無いとは思いたい……はぁ、あきらめるか。


 全身の前、横、後ろ、最後に顔のアップを撮って終わった… 何か最後のアップの時に2回シャッター音がした気がするのだが。


 音声認識なのでフレーズを言えばネットにダイブできるらしいが…説明書に『お兄ちゃん、大~好き!』とかあったがもちろん無視した、どこまでも自由な眼鏡だよな… ちなみに正規のフレーズは『フルダイブイン』だった。


『ユーザー名:神木葵 さま 正常にダイブ・イン確認 』


 一瞬のブラックアウトの後真っ白な空間に機械的な女性の声が響いた、なんだかフワフワした不思議な感じがする…


『起動アプリを選んでください』


 声が聞こえた後真っ白なイスとテーブルが出てきた、さすが、最新技術おもしろいな。イスに座るとテーブルの上に半透明のモニターが現れた…


『選択可能アプリケーション数2 RDO インターネット』


 なるほど、この空間でインターネットができるのか、まあ、まずはRDOのアバター作成でもしますか、たしかアバターまでなら作成できたはずだ。


『アプリケーション RDO の選択確認 RDO起動します いってらっしゃいませ』


 機械的な声がかけられる中、ゆっくりと意識がブラックアウトしていく…



『ようこそRDOの世界に アバターが作成されていません 作成しますか? YES/NO』


 気がついたら、真っ白な空間に立っていた。目の前には半透明のモニターがあった。

 YESを選ぶと、目の前に鏡が出てくる。そこには白いTシャツと白い短パンを履いた自分が映っていた。


『アバターは、見た目を自由に変えることができます しかし、一部の変更には違和感が出る恐れがあるので気をつけてください』


 どうやら、このモニターで色々見た目を変更できるらしい。

 しかし、モニターの各変更項目が黒くなっていて選べない。おかしいと思い、最後の項目までスクロールすると、理由が判明した。


 最後のランダムの下に『アバター記録NO,1』とうい項目があった。

 絶対眼鏡のやつだ。

 しょうがないので、嫌々ながら選んだ。


 一瞬目の前が白くなる。

 目を開けると、鏡に俺が映っていた。そこにはゆったりとした白いワンピースを着た自分の姿があった。透き通る感じの白い長髪と左目が赤、右目が濃い銀色のオッドアイ。

 透き通るような、それでいて、病弱には見えない綺麗な肌色で…人形のような女の子だった あ、自分で女の子とか言っちゃった…


『このアバターで宜しいでしょうか? YES/YES』


「選択しねえじゃねえか!」

 

 つい突っ込んでしまった。

 見た目が嫌に昔の自分に似ているので、少し嫌な感じがする。しかし、選択肢がないので、このアバターで遊ぶしかないのだろう。


『クラス・固有スキル・初期スキルを設定可能です』


・物理系戦闘職


剣士・戦士・盗賊・侍・狩人・銃士


・魔法系戦闘職


光魔士・符呪士・召喚術士・黒魔士・護術士


・生産職


鍛冶師・木工師・裁縫師・調合師・錬金師・魔道具師

   

  

 どうやらクラスはこの中から選べるらしい。

 クラスにはメインクラスとサブクラスがあるらしい。

 仕事柄、銃を使う事が多いしメインは銃士でいいかな。

 サブクラスは…鍛冶師でいいか。自分で作ったもので戦うのも面白そうだしな。


 クラスを選ぶと、次は固有スキルだ。

 固有スキルは、この初期設定でしか選べない特別なスキルらしい。

 適当に見てみたが、特に良い物が無かった。

 下の方にランダムがあった。このランダムはリストに無いスキルが出るらしいが、当たりと外れがあるらしく。賛否あるらしい。

 

 せっかくなので、ランダムを選ぶ。


『固有スキル 【絶対防御】 を獲得しました』


【絶対防御】

効果:一日に一回、すべての攻撃を無力化することができる。


 なんかすごそうなのを手に入れた。

 まぁ、気にしないで行こうか。

 次は、初期のスキル選びだ。


 スキル【体術LV1】【生活魔法LV1】【鑑定LV1】【言語LV1】【鷹の目LV1】


 これでいいだろう。

 特にスキルに対しての知識はないので、無難なものを取っておいた。

 

『アバターの成作が完了しました サービス開始まで 今しばらくお待ちください』


 どうやらこれでアバターの成作は完了したようだ。

 サービスは明日からなので、このままログアウトして寝るか。



アオLV1 

種族:人間

M銃士LV1

S鍛冶師LV1


HP:120/120

MP:55/55

TP:100/100


腕力:10

強さ:10

体力:10

賢さ:10

精神:10

素早さ:10

運 :10

 

固有スキル:【絶対防御】


スキル:【体術LV1】【生活魔法LV1】【鑑定LV1】【言語LV1】【鷹の目LV1】


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