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Rise Doll Online  作者:
第一章 Play Game!
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第一話 始まり

少し手直ししてあります。

主にゲームの内容を変えていきます。

 朝、神木家の台所からトントントンと、リズミカルな包丁の音が聞こえてくる。コンロの鍋の中は味噌汁が出来上がっている、その隣にはフライパンで卵が同時に5個焼かれている。


「アリス、卵見ててくれる?」


 アリスと呼ばれた女の子は神木家三女の神木(かみき)アリスだ。かなり小柄の女の子だ。

 腰までかかる綺麗な金髪で、顔つきは少し幼さを感じさせるが将来が楽しみな美幼女だ。幼さない身体つきに反してスタイルはいいほうだ…末恐ろしいな、うん。


「アイ、半熟で良い?」

「うん、できたらお皿に盛り付けおねがいね」


 そう言ってもう一人の人物は軽く手を洗って台所を出て行った。パタパタとスリッパを鳴らしながら歩く姿は、どこから見ても可愛い女の子だ。アリスよりは身長は高いが、それでもやっぱり小柄だ。


 腰にかかる綺麗な銀髪で、顔つきはかなり可愛い女の子の顔だ。男女関らずに守りたくなるような雰囲気をはなっている彼女は神木葵(かみきあおい)この家の家事全般をやっている幼じょ…少女だ。


 階段を上がり左手に二部屋並んでいて、右手にも二部屋ある。左手の二部屋はそれぞれ右は長女の神木鈴(かみきすず)、左の部屋は神木朱里(かみきしゅり)の部屋になっている。


 たまには自分で起きてきてほしいんだけど、とほぼ無理なことを考えながら二つの部屋のドアをたたいて声をかける。


「二人とも~ 早く起きないと、朝ごはん冷めちゃうよ~」


 声をかけると中からガサゴソと、何かが動く音が聞こえた、そのことを確認してから葵は階段を下りて台所に向かった。


 台所で朝食の支度をしていると階段を下りてくる足音が聞こえてきた。出来上がった朝食をテーブルに運んでいるとダイニングキッチンのドアが開いて朱里が入ってきた。


 朱里は身長は並より少し低いくらいで、髪は茶髪でポーニーテールに結われている、顔立ちはかなり整っていて文句なしに美少女である、スタイルもなかなかなもので、アリスより一回りは大きいだろう…末恐ろしいな。これは将来が楽しみだ。


「あお姉、アリス、二人ともおはよう! いい朝だね!」

「はい、おはようさん いい朝だと思うんなら自分で起きてきてよね」

「アイ、しゅりちゃんおはよう 朝から元気」

「いや~、朝はあお姉の声で起きたいんだよね~」


戯言を吐いておりますがスルーします。うん、いつものことなんです。


 朱里はアリスと一緒にリビングでテレビを見ている、テレビでは最近CMがいやになるほど流れている最新ゲームの特集をやっている。

 なんでもVRMMOとやらで、仮想現実でリアルなファンタジー世界を体験できるらしく、かなり注目されていた。


 眠そうな顔で目を擦りながら台所に来たのは神木鈴だ。


 鈴は身長は並で、髪は茶髪のセミロングだ。顔立ちはかわいらしく、そこらのアイドルにも勝てそうだ。スタイルは…スレンダーだ。うん、これ以上は本人の名誉のために言わないでおこう。


「おはよう~ うぅ~、ねむいよぉ~」

「おはよう、もう少しでできるから、リビングで待ってて」

「お姉ちゃんおはよ~ リースの特集だよ!」

「アイ、すずちゃん、おはよ」


 どうやら妹ズは特集に見入っているようだ、なぜだか妹ズはゲームが好きなのだ。最新作でVR技術を使ったオンラインゲームともなれば、ゲーム好きでなくとも興味をそそられるだろう。


 実は、VRゲームは3年ほど前から発売されているが、あまり人気が出なかったらしい。理由としては一人専用の、簡単な体を動かすスポーツのようなものしがゲームが出なかったのが一つ。

 もう一つはプレイに必要な周辺機器がお高かったということだ。

 ネット環境・パソコン・VR変換機・VRヘッドギア・ヘッドギヤ専用変圧器が主なものだ。たしか、全部で10万はくだらなかったらしい…それでは手が伸びないだろう。


「さて今回の特集は皆さんのご想像通り、正式サービス開始まであと2日となったVRMMOゲーム『リース・ドール・オンライン』通称RDOの特集です!このRDOは今までのVRゲームとは違うようですが、どこら辺が違うのか。RDO開発部部長の斉藤岳弥(さいとうたけや)さんからご説明いただきましょう」

「どうも、ご紹介いただきました斉藤です。早速ですがこのゲームは……」


 開発部部長の斉藤はなんだかモヤシみたいなひょとりと背の高い男性だ。 髪は整えてるの?と思うぐらいぼさぼさだが、眼鏡の奥からのぞく目は、気持ち悪いぐらい輝いていて、生き生きしている。

 相変わらずか、と思いながらも元気そうな斉藤に少しほっとしている。


 RDOとは、簡単に説明すると。自分の分身であるアバターを作り、剣と魔法のファンタジー世界の住民として生きていくことがこのゲームの目的らしい。


 VRゲーム初のオンラインゲームであり、高性能自立型AIや時間感覚調節機能や感覚共有システムなど、色々最新技術が使われている。


 確か開発開始が1年前の2120年5月14日で…今日が2121年5月13日だから…まんま一年で仕上げてきたのか…開発部の人達が死なないかかなり心配なスピードだな。

 でも、βテストでは2,3個しかバグは無かったらしいし。開発部化け物だな…知り合いが長なだけに苦笑いしかできない。


「…さて、最後に皆様にうれしい発表があります。今回我が社『エンダー・ゲーム・ワールド』は新型のVRヘッドギヤの製作に成功いたしました」

「おぉ~、さすがゲーム技術最高峰のエンダーさんですね、でも、ぱっと見は旧型と変わらないように見えますが、どこら変が変わっているのか教えてください」

「はい、このヘッドギヤは、旧型では多くの周辺機器が必要でしたが、この新型はインターネット環境と家庭用の100V電源さえあればプレイ可能なのです。しかも、大量生産のコストが抑えれたために値段を旧型の五分の一にまで抑えることができました。今回は新型ヘッドギヤとRDOのゲームインストールチップのセット価格でなんと、2万5千円で提供できるようになりました。」

「おぉ~、それは多くのゲームファンの期待に答えた形ですね…」


 なんか説明の最後のヘッドギヤの値段のところで妹ズがピクッと反応した気がする、まあ気のせいだと思おう、朝食の支度ができたので妹ズを呼んで朝食にした。


 今日の朝食のご飯は、鮎の塩焼き、目玉焼き、サラダ、鶏から揚げの甘酢和え、雑穀米、ねぎの味噌汁だ。我ながらおいしくできてると思う。


「んじゃ、いただきます!」

「「「いただきます!!」」」

「やっぱ、あお姉のご飯はおいしいっすね!」

「シィー、アリスもお手伝いした、あおちゃんとアリスの作ったご飯」

「そうだね、アリスは偉いね~ お姉ちゃんも偉いよ~」

「いや、とって付けた様に言わなくて良いから…ほら、冷める前に食べるよ」


 そんな、わいわいと賑やかな朝食が結構好きな葵だった。今日の予定を考えながら鮎の身をほぐしていると、視線が自分に向いてるのに気が付いた、視線の元は早くも食べ終わった朱里だった。


「ん? 何だ朱里? ご飯粒でも付いてるか?」

「へぇ? いや…お姉ちゃんは今日も可愛いな~と」

「はいはい、んで、本題は何だ? 長くなるようなら帰ってきてからでいいか?」

「あぁ、竹ちゃんに会いに行くんだっけ? ちょっと話があるんだけど、いつ頃帰ってくるの?」

「竹の家に行こうかなと…だから帰りは午後になるかな」

「「「……」」」


 あれ?いつの間にか鈴とアリスも食べ終わっていて、こちらをジト目で見ている…なんか変なこと言いましたか?記憶にないんだけど…と考えていると。


「竹君の家に行くのか…お姉ちゃん一人で大丈夫?襲われない?」

「はっ!危ないっすよ!いくら親友だからって。二人っきりになったらどうなるか分からないっすよ」

「散々言ってるが、女の子扱いはやめてくれないか!これでも…神木家長男で、正真正銘!男なんだからな!」


 そう、私神木葵は正真正銘男だ、まあ…たしかに、女の子の様な見た目だし、声も高いし、格闘技やってっても華奢な体つきだし、背は低いし、変声期こないし、初めて会った人には100%女の子に間違われるし・・・あれ? なんか思い出してみると、結構詰みじゃないか…


「まあ、あお姉が可愛いのはいいとして、話は帰ってきてからでいいよ」

「わかった、んじゃ、片付けは任せて良いかな?」

「アイ、しっかりやっとく」


 頼んだよ~と言いながら玄関に向かった、まあ、朱里の話はは大体予想が付いたので帰りによっていく所が増えたな~と思いながら友人の家に向かった。


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