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1話 日常 第1章

もちろん暗殺するシーンが出てきます。

そんなにグロく書いた覚えはないので大丈夫だと思います。

擬態語、擬音語の使いかたも上手ではないので

大丈夫だと思います。



第一章 イントロダクション


ザク!・・・パタ・・・。


「mission complete。それじゃ今から帰る。カレー頼むぜ。」

  「了解。」

彼、つまり今カレーを要求した方、の名は殺音死季。今現在、暗殺の仕事によって生活をしている。今日もtarget暗殺を実行した。そして「了解。」と答えた方はΣ.Ω。こちらは家である倉庫にいるコンピュータで、自らの意思によって動く。

ここで彼らの紹介を少ししておこう。死季の商売道具、つまり暗殺に使う道具は特殊金属によって作られている。作り手、発明家といったほうが正しいだろう。その発明家は先ほど紹介した、Σ.Ωだ。人工知能も放っておくと異常に成長する。もはや神とも言えるような存在だ。で、その商売道具は、普通の銃、短刀に加え、Σ.Ωの発明した「刺(さす SAS Super Air Shooter)」という、周りの空気を圧縮し、弾丸にして相手に打つshooterや、「死道銃」という、やけに細長く、切れ味が全く落ちない刀などがある。他にも、自分の中心から半径二メートルの球状を浮遊しているほぼ六角形の自己防御のための唯一の道具、サテライトという名のものなど、それらを時と場合において、一番いい方法で装備してmissionを遂行する。武器ではないが、通信機能、武器の転送機能を持ったコントロールデバイズもΣ.Ωの発明品で、仕事には欠かせない道具の一つだ。そうして仕事をこなすのが、彼の「日常」というものである。

そしてΣ.Ωの方は、新しい武器の開発、そして死季の左腕についているコントロールデバイズから、死季にアドバイスを送る。それに加え、帰ってきた時のカレーを準備したり、家事などをやっているので結構忙しい。Σ.Ωは「Kヒクル」というロボットのような外見のコンピュータで今は生活している。これは初めはAヒクルでそれから故障、データ容量の増加に伴い、改変してきた。つまりこれで十一号目ということだ。

彼は町外れの倉庫に住んでいる。そこではいつもΣ.Ωが出迎えてくれる。倉庫には様々な装備が用意してあり、いつでもコントロールデバイズで死季の手元に、いや、腕に直接転送できるようになっている。今日もその倉庫の外でΣ.Ωが出迎えてくれていた。

「オカエリナサイ。死季様。今日モゴ苦労サマデシタ。」 

Σ.Ωが言うと、

「あぁ、今日はさすがに。」

と死季は疲れ気味にいう。確かに今日は一筋縄ではいかなかった。暗殺は自分の手が読まれると異常に疲れる。

「カレー、既ニ作ッテオキマシタヨ。」

 「ありがとう。じゃあ早速いただくよ。」

 と死季はすぐにテーブルへと向かった。

  死季の好物はお察しの通りカレーだ。毎日カレーしか食べていない。と本人は思っている。実はΣ.Ωが心配して、圧縮した他の食品を混ぜているのだが、そんなことは一切知らない。見た目、味はカレーなのだが、中身の成分は全く違う。これもΣ.Ωの発明品だ。今もΣ.Ωは圧縮した秋刀魚を入れたが、死季は全然知らない、気づいていない様子だった。

 「いったっだきま~す。」

 と死季は、スプーンを持って早速食べ始める。今日はライスだったが、飽きないように、カレーパンにしてみたり、カレーうどんにしてみたり、ナンを出すこともたまにある。

  死季は大盛りのカレーライスを食べてΣ.Ωに皿を預けた後、筆記用具を持ってきた。死季は仕事で忙しく、学校にいっていないので、先生もΣ.Ωが務めている。今日はΣ.Ωと、理科の授業を行う。

 「コノ問題ハ、分カリマスカ。『水を入れたビーカーに沸騰石を入れる理由を答えなさい』」

 とΣ.Ωが問題を読み上げると、

 「突沸を防ぐため。」

 と、死季はいとも簡単に答えた。

 「ソレデハ次。『二酸化炭素を発生させるために必要なのは。』」

 「えぇー。なんだったっけなぁ。」

 と死季は困り顔で考える。Σ.Ωも手元のタイマーで時間を測り、制限時間になると、

 「時間切レデス。正解ハ、塩酸ト石灰石。刺デ二酸化炭素ノ弾丸ヲ出シタイ時ニ必要デスカラ。覚エテオイテクダサイネ。」

 と念入りにΣ.Ωは教える。死季も思い出したらしい。まぁ実際塩酸と石灰石が揃うよう

な犯行現場はよほどないのだが。このようにして毎日、死季は学校に行けない分、Σ.Ω

に教えてもらっている。こうして今日一日は、終わりを告げた。


続く。

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