表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Your Voice  作者: Matcha
1/2

Your Voice #1

「君の声を、僕が一番傍でずっと聴いていたい」

僕が誰かに、こうやって願ったのなんていつぶりだろう。


これは、ある一人の少女の「声」に恋をした僕の物語だ。

いつも通り朝ご飯を済ませ、登校の準備をし、玄関のドアを開ける。

僕は桜田颯人(さくらだはやと)。普通の高校二年生だ。

今日は静かに登校できる、なんておもっていると…。

「おっはよー!颯人!」

物凄い勢いで彼は僕のもとへやってくる。

「いつもいつも、朝から騒がしいぞ。叶斗。」

僕はやれやれとため息をつく。

こいつは同じクラスメイトの岩野叶斗(いわのかなと)。僕の幼馴染でもある。

「ため息つくのはひどいだろー、てか颯人もおはよう言えよ〜」

「はいはい。おはよう、叶斗。」

「なんかめんどくさそうに言うなぁ。」

そう、叶斗は不満そうにして言う。

「だってめんどくさいんだもん。」

「おい!笑」

「ははっ、冗談だって笑」

こんな風に僕の朝は騒がしく過ぎていく。

そして学校へ着き、教室に入り、普段と変わらず眠たくなるような授業を受け、時間は過ぎていった。

いつも通り、叶斗と昼ご飯を買いに行こうとしていると、教室で一人の女子を見かけた。

(また一人ぼっちなのか…、「小森」…。)

隅っこの席で一人寂しく昼食をとる、同じクラスメイトの女子、「小森奏花」の姿が見えた。

僕は少し心配しつつも、叶斗に急かされ、コンビニへ向かった…。

そして時は過ぎ、放課後の委員会の仕事が終わり、家に帰ろうとしたその時。

「あれ、宿題の問題集ないな…、教室に忘れたのかな…?」

疲れたので一刻も早く家に帰りたいが、宿題はやらないと後々めんどくさいので、渋々僕は教室に向かう。

すると。

教室の方から、美声が聴こえてきた。

伸びがあり、透き通った…まさに美しい声色だった。

(誰かいるのか…?)

僕はその美声に誘われるかの如く、恐る恐る教室の扉を開けた。するとそこには…、

「小森…!?」

僕はあまりの衝撃に声に出してしまった。

なぜなら、いつもならそこにはあまり人と関わらず、声もあまり出さない小森の姿があったためだ。

「え?誰!?」

小森は急に聴こえてきた僕の声に怯えている。

「ご、ごめん!声が綺麗でつい、盗み聴きしてしまってたんだ…。」

僕は早急に謝罪した。しかし、盗み聴きは流石にキモすぎるだろう。謝罪したところで許してくれるはずがない、そう思っていると、

「あ、ありがと…。」

小森は少し恥ずかしそうに言った。

「う、うん…。」

まさか感謝の言葉が返ってくるとは思わず、僕は肯定することしかできなかった。

良かった…。このまま平和に話を済ませられる、そう思いかけたが。

「んまぁ、盗み聴きしてたことには変わりないけど。」

悪魔のようにニヤけながら小森は言う。

やっぱり許されてなかったー!!と僕は少しでも安心した自分を叱った。

「ゆ、許してくれ!  「何でもするから!」  あっ…。」

勢いでとんでもないことを言ってしまった。

「なんでもかぁ~。じゃあ…、」

颯人は恐怖した。明日から学校に行けなくなるような屈辱を喰らってしまうのでは、と。

しかし、小森の言葉は予想だにしない言葉だった。

「このこと、他の人には話さないで。それが私からのお願い。」

「恥ずかしいのか?」

僕は無意識にそう口にした。

「んまぁそんなところ。とりあえず、ここに何か取りに来たんでしょ。」

「そ、そうだった!宿題忘れちゃってさ〜、はははー。」

少しずつ気まずくなっていく2人だけの空気に耐えきれず、僕が教室を出ようとしたその時。

「ま、待って!」

焦りながら小森はそう言ってきた。

「私の歌声で、君は「幸せな気持ち」になれた…?」

心配そうな目で小森は僕を見つめてくる。

「少なくとも、僕は心が温かくなったよ。」

そう僕が言うと、

「それならよかった。」

その日で一番の笑顔を零した、小森であった。

【あとがき】

どうもMacchaです。

初めて書いた青春ラブコメ小説です…!

次の話では颯人と奏花の掛け合いがもっと増える…かも…!?

まだまだ早熟ですが、温かく見守ってもらえると嬉しいです。

また次の話で会いましょう。またね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ