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すごく短い話  作者: たま
ストカレシ(美形ストーカー×平凡男前/男子校)
9/21

愛のムチ

隊長 長門の親衛隊長。いいやつ。




「お呼びですか、長門様!」

「ああ、隊長。悪いな、呼び出して」

「いえ!長門様、おケガの具合はいかがですか?」

「いや、たかが捻挫だからたいしたことはないんだが…やっぱり、松葉杖が無いと歩けないというのは不便だな」

「僕たちは、長門様が体育でおケガをされたと聞いて、生きた心地がしなかったですよ……大ケガにならなくて良かったです…」

「はは、悪い悪い。さっきも言ったが、たいしたことはないから、すぐに良くなるそうだ。心配してくれてありがとう」

「当然のことです!我々は長門様の親衛隊ですから!ところで、今日はどんなご用事でお呼びですか?」

「ああ、そうだった。ご覧の通りだから、なかなか素早い動きができなくてな」

「はい」

「これを、瀬田に届けてくれないか?」

「……これは」

「今日の昼飯だ。メンチカツサンドとチョココロネ。飲み物はオレンジジュース」

「……えーと」

「急いでくれ。早くしないと瀬田が体育から帰ってきてしまう」

「…………えーと、長門様」

「なんだ」

「瀬田くんを直接呼び出して渡せばよかったのでは…?」

「は?どうやって言うんだ」

「え?どうやってって、普通にLineとか電話とか……ていうか長門様、瀬田くんは長門様がケガをされたこと知ってますよね?」

「言うタイミングが無いだろう。いつも俺が瀬田を一方的に見ているんだ。聞いてもいるがな」

「あ、やっぱり盗聴もしてるんだ……。て、ていうか、長門様!それじゃ長門様はただのストーカーですよ!!長門様は瀬田くんの彼氏なんでしょう!?恋人同士は、双方向のコミュニケーションをとるものですよ!」

「……ハッ!」

「長門様、いますぐ連絡してください!ケガして大変なんだと、いろいろ助けてくれないかと!」

「そ、そんな、なんてハードルの高い…!顔を合わせて喋ったことすら、まだ一回しかないんだぞ!」

「…一緒にいるお姿を見ないと思ったら…!会ったというのは告白したときのことですね!?付き合い始めてもう一週間ですよ!?遠距離恋愛してるんじゃないんですから!」

「うう……」

「……瀬田くんのお昼ゴハン、僕は持って行きませんよ。瀬田くんに連絡して、取りに来てもらうことですね」

「た、隊長……!」




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