デート
「あ、瑞貴じゃん!久しぶりー」
「おうモーリーじゃん久しぶりー。中学の卒業式以来か?」
「マジか、そんななるっけ。どう?高校楽しい?」
「んーまあまあかなぁ。モーリーは?」
「いやーバカばっかだけど高校生やっぱ楽しいよ!」
「あはは、モーリー悪魔川高校だもんな」
「で、瑞貴こんなとこで何してんの?」
「ん?デートだよ」
「え?」
「ん?」
「カノジョはどこにいんの?」
「あー実は彼女じゃなくて彼氏なんだよね」
「おぁーそれについてはあとでぜひ詳しく聞きたいけどそれより、じゃあカレシくんはどこにいんの?」
「うーんとね……あ、あれかな?」
「……うん?『あれ』って、あの100メートルくらい向こうの電柱の陰からこっちみてる人のこと?」
「そうそう。ちょっと待ってね、電話してみる」
「え?電話?」
「……もしもし?あーうん、やっぱアレね。うん、この人は中学のときの友達。うんうん、うん?んー、今日のパンツは黒地にピンクの水玉かな」
「ちょちょちょちょい!!瑞貴!ちょっと電話切りなさい!」
「うわ、なにモーリー」
「何じゃねーわ!!いまパンツの柄答えたよね!?なんて聞かれたの!?」
「ふつうに、『パンツ何色』って」
「ふつうに!?!?」
「あ、そっかごめんごめん、言ってなかった。俺の彼氏、ちょっとストーカー寄りなんだよね」
「ちょっとストーカー寄り!?!?」
「あ、やべ。もーこんな時間じゃん。じゃーなモーリー、俺らこれから一定の距離を保ちながら映画観に行くから、またな!」
「ちょっ…み、瑞貴ーー!!」




