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すごく短い話  作者: たま
小野と先輩(美形ストーカー×地味クール)
21/21

おまけ




「小野、おはよう!今日もかわいいな、ところで俺はお前が好きなんだが、小野はどうだ?」

「先輩、おはようございます。俺の布団から出て行け」



今朝も変態に抱きしめられて、俺、起床。

からの、鳩尾膝蹴りで脱出は、俺が最近身につけた特技だ。変質者撃退DVD、あれ役に立つな。

ストーカーは、あれから毎日、てか毎時、俺に告白してくる。

面倒なこと言わなきゃよかったなと、いまさら後悔している。



「なぁ小野、今日は天気もいいし、どこか二人で行こう。海の見えるホテルの最上階とか、夜景が綺麗に見えるスポットとか、最悪校舎裏でもいいぞ!」

「告白する気満々じゃないすか。さっきからしてんのに、どっか行く必要あります?てかよく飽きないすね」

「お、小野が返事をくれないからじゃないか!」



さて、ストーカーの作ったうまい朝食を全部平らげたところで、俺は出掛ける準備をする。

おい、着替えてんだから入ってくんな。



「小野、どこに行くんだ?」

「買い物です」

「え、夜景の綺麗なホテル裏は?!」

「俺はそんなとこ行くなんて言ってねーすよ一言も」



てか、なんだそこ。

しくしくと床に座り込み泣き出した変態に、俺はしかし、声をかけてやった。



「――先輩。置いてきますよ」



毎日布団に忍び込んできても警察に突き出さないんだから、俺の気持ちがわかってもよさそうなもんだけど。

好きだ、と言われるのは悪い気分じゃないから、もう少し返事は待ってもらおう。

なんつって。





おしまい



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