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すごく短い話  作者: たま
小野と先輩(美形ストーカー×地味クール)
20/21

というわけで






ある朝目が覚めると、目の前に、美形がいた。そういうこと、よくあるよね~。

というわけで、今日もストーカーに抱きしめられながら、俺、起床。なわけだが、なんだか変態の様子がおかしい。なんつーかこう、不満そう?



「どうしたんすか先輩。鬱陶しいっすよ」

「小野さぁ、俺、朝のスキンシップすんの、2日ぶりだって気づいてる?」



そりゃ気づいとるわ。昨日は久し振りに人間らしい朝を迎えたからな。うれしくて二度寝とかしちゃったわ。



「なのにさぁ、なんでそんな普通なの?離れて寂しかったとか、寂しさによって俺を好きだと自覚したとか、俺も好きですって言ったりとか、そーいうのないの?」



口を尖らせるその仕草と、それでも美形は美形であるという事実にむかついたので、頭突き。

もんどりうっている隙に立ち上がり、俺は変態にびしっと人差し指を突きつけた。



「『俺も好きです』っていうのは、一度告白された人間しか言えないんすよ。俺、あんたに告白されてないんで」



俺が言われたのは、「なんて可愛いんだ!将来的に俺と暮らそう!」だ。好きだなんて言われたことはない。ていうか初対面の男にこのセリフってやばくね?

先輩は、前歯を抑えてポカンとしたあと、



「じゃ、じゃじゃぁ、好きって俺が言ったら、もしかして――」



バタンと部屋のドアを閉じ、変態の声をシャットアウトした。

さぁ、変態が用意した朝飯でも食いますか。






おわり



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