常連さん
獣人お姉さんとはイイゾ〜コ↑レ↓
その日はたまに任せられる店番をしていた。
おじさんは「お前さんなら底上げできるだろう」と言い、何も言わずに店から出ていった。
その帰りは大体お土産のお菓子を持ってきてくれるので快く店番を任されてるわけだ。
ただ、お客さんはあまり来ない。
来ても冷やかしか素人か……もしくはこのような常連さんだけだ。
「よう!元気してるか?」
「元気してますよ、モル姐さん」
このナイスバディな美人さんは常連客のモル姐さん。おじさんはモルちゃんと呼んで親しんでいる。
モル姐さんは傭兵で専用HBMを持つ猛者で、二つ名持ちだ。
二つ名持ちは広く知られた傭兵、危険人物。そして信頼度を全て持ち合わせる物で、大体の正確や戦い方はその二つ名の名の通りらしく。知っといて損は無いらしい。
モル姐さんの二つ名は『快撃の壊獣』
「今日はなんの用で?」
「いや〜、また壊しちゃってね〜?そうだな〜……この部品とこの配線板頂戴!」
「ん」
モル姐さんはいつも常連客だから割引されてるけど、俺の場合は割引ができない。
そりゃ持ち主じゃないし雇われてるほうだからね。まあ、それのせいで常連客の1割2割は来なくなった。悲しい
まあ心にもない事よりも仕事だ。
お会計を済ませてお茶を出す。
「お!ありがと〜」
「いえいえ。ところで今回はどうだったんですか?」
「いや〜、いつも通りだよ〜」
モル姐さんは最初はこういった人が死ぬ話は子供に悪いと思ってたのかしなかったが、俺がそういった事は気にしない子だとわかったら愚痴を溢したりするようになった。
心の膿は出したほうが良い。お母さんが良くそう言い聞かせるが、意味はなんとなくわかる。
このモル姐さんの笑顔を見れば嫌でもわかるだろう。
モル姐さんは子供の生活費を稼ぐ為に傭兵になったらしく。責任感と強さで重宝されているらしい。あと投降には素直に応じる優しさで裏で人気との事。
これはおじさんから聞いた。
「モル姐さんは最近誰かに告白された事あります?」
「ん?あ〜……まあね…アハハッ……」
「その告白振りましたね?」
「ギクッ!?」
声に出す人初めて見たよ。
「酷い振り方はしてないですよね…?」
「してないよ!!ちょっと『今は無理かなぁ…』とか『ごめんね〜、もうちょっと強くなってからね〜』とか言って断ってるよ!!」
あ〜酷い。酷い振り方だ。
これ全部希望あるように見えて全部無いんだよな…
まずその気じゃない。
つまり付き合えるほどの余裕が無いのだ。
そして好みが無い。全体的に友好的には接するがその気は無い。とゆうか(あの人良いな)とか絶対に思わない。
つまり何度もアタックしても神掛かってる奇跡が起らないと無理なのだ。
「哀れ男達よ…」
「?」
無惨にも散った男達に憐れみを送りモル姐さんとの会話に戻った。
とりあえずちょっと間を開けて再投稿じゃ!