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終わったくさい世界

一応二作目なんですけどね、初めての気分でやってます。応援してもらえるとうれしいです。

今回の地震けっこう大きいな。そんなことを思いながら東司はベッドの上でスマホをいじっていると窓の外から甲高い女性の悲鳴が聞こえてきた。


地震に巻き込まれたかと思い、アパートに備え付けられている引き戸を開けベランダに出ると、叫んだ本人であろう女性が腰を抜かして道路に座り込んでいた。さらにその女性の前に首が変な方向に曲がり倒れている男性と、全身緑色で上裸のいかにもゴブリンらしきものが3体棍棒を振り回していた。


あー、こんなところで撮影するんだ、てかファンタジー系のドラマ化か、時代だなとしみじみと考えていると


グシャとゴブリンの一体が女性の頭を棍棒でつぶした。


「っ!!シャレにならんぞ」


もともとファンタジーの物語が好きな東はすぐに自分が何回も読んだ物語のよくあるお決まりの設定だと理解した。そして同時に、後悔した。


先ほどの声が聞こえていたのであろう。じろっとゴブリンたちがこちらを見ていたからだ。


「ここはアパートの二階、身体能力がどんなもんかは知らないが上ってこれるとして、まず、武器を探そう」


窓を急いで閉めながら声に出して情報を整理しつつ落ち着こうとしても、東の心臓は大きく早く脈打ち、足と手は震えていた。そのような状態でもなんとか、家にあった包丁と太めのつっかえ棒をガムテープで巻き固定させ、簡易的な精いっぱいの槍を完成させた。


ちょうどその時、窓の向こうでぐぎゃぐぎゃと声がした。来ると覚悟を決め、次の瞬間ガラスが勢いよく割られた。破片は幸いな事にカーテンにより飛び散っていない。逆光によりこちらからはゴブリンの位置と割れたガラスの位置が特定できた。そして大きく欠けた窓から、カーテン越しに心臓があるであろう位置に包丁を思いっきり刺し、手に嫌な感触を覚えた。すると刺した一体が煙のように消えた。


何とも言えない気持ち悪さを飲み込みながら止まらず、動揺しているのか止まっている2体目、3体目と刺した。


*レベルアップしました


暫くして冷静になればなるほど、気持ち悪さが増してきたが、ゴブリンの死体がなく煙と消えただけましであった。しかし、殺された外の二人は残っていた。


人間は煙にならないんだな。ま、亡くなった人は供養してあげたいよな。

「うう!・・・・・・おえ」亡骸を見ていたら途端に吐き気を催したのでトイレに駆けて吐く。


1回吐いたのち現実だと急に認識された。耳をすませばあちらこちらから悲鳴や怒号が聞こえてくる。


世界も終わったくさいな


そう悲観していると、いろいろなことを考え出してしまう。家族や友達のこと、これからのこと。家族には連絡を取ろうとしたが、世界中が電話しているのか一向につながらない。こういうときなんかあったよなと思いながらもインターネットも重くて使えない。できることがなく、落ち着いてくると、ふとあることが気になった。


さっきの声があると言うことは・・・

「…ステータス」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

・ヒューマン

・アズマ ツカサ lv2

 HP108/108 MP5/5

 力48 敏捷42

 知能62 運10

・スキル

 身体強化lv1

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「やっぱあるのか」

ステータスの高さがわかんないけど平均の成人男性はこんなもんでしょ。


身体強化の文字をタップしてみると

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

身体強化

Lv1:ステータスの力、敏捷が1.1倍

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


あと魔力があるってスキルに魔法がないって事は、身体の中の魔力を感じて動かすみたいなあの練習法できるかやってみよ。

精神統一して、丹田あたりに意識を集中して・・・あ、本当にあった。実際にここにあるって感じるもんなんだな・・・そして、これを、血管に沿って流すイメージで・・・


しばらくやってからもう一回ステータスを確認してみた。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

・ヒューマン

・アズマ ツカサ lv2

 HP108/108 MP5/5

 力48 敏捷42

 知能62 運10

・スキル

 身体強化lv1 魔力感知lv1 魔力操作lv1

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


お、ふえてるふえてる。レベルが上がったり使えることを意識すると載るのかな、スキルロールとかあるのかな。

んー、あとは、レベル上げしてみたいなー。・・・よし、やってみるか


幸いにも東にはゴブリンを倒せるだけの武力はあるので、少し迷ったが外に出てレベル上げと、コンビニへ食料を探しに行く事に決めた。貧乏大学生の懐事情的に冷蔵庫に食料なんて無いのである。


おそるおそる玄関のドアを開け、隠れるように、忍び足で歩き、上下左右も確認しながら、曲がり角など確実にクリアリングしながら進んでいった。普段なら徒歩で3分でつくコンビニが倍以上かかってやっとついた。襲撃されて壊れたのか開きっぱなしの扉から入ろうとすると、ぺたぺたと足音が聞こえた。


身を強張らせながらも棚の隙間から覗くと緑の肌が見えた。


まだ展開はないですね。

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