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シークレット・ウォーズ〜魔術と科学と無法者〜   作者: MineN
第一章 始まった高校生活。俺の役目。
5/6

#5

俺の朝は早い。高校に登校する為に朝が早いわけでは無い。

まぁ、それもなくは無いんだけどね。

それの原因でもあることをしている。

俺は高校生になり、1週間がたった頃に「シークレット・ウォーズ」という俺が今いる世界と違ったところで行われる謎の戦いに巻き込まれてしまったからだ。

巻き込まれてしまったからだと言っても、自分からトリガーを引いてしまったのだが。

俺のスマホに強制インストールされていたアプリから通知が来るのだが、それが早朝に来ることが多い。

その通知は見逃してはいけないものが多い為に、早くなってしまった。

その最初の通知が届いた時のことから話そう。




ポーン・・・・

音が聞こえてからまた静かな世界になった。

通知だ。

通知なんて来るものあったかなぁ?

俺は寝転びながら首を傾げた。

「LINE・・・・なわけ無いよなぁ」

俺はすぐに選択肢からLINEの事を消した。

友達なんてそんな登録してないし、起きてないだろう。

答えは、シークレット・ウォーズのアプリだ。 (SWアプリと言おうか)

どうしたのかと思ったら、呼び出しだった。

『午前 4時30分 38番ゲートで待つ。』

38番ゲートだと?なんだそれ。

その疑問をSWアプリにある検索機にぶつける。

するとこう出る。

『シークレット・ウォーズにログインすればわかる』

意味がわからん。最後まで教えろよ。

あとログインの仕方がわからん。

思考を読んだのか、やり方が出てきた。

『このアプリのログインから入ればいい』

以外と単純なのね。

まぁいい。約束の時間に間に合えば。

待ち合わせ?呼び出し?は午前4時30分。

今は午前3時30分だ。

あと一時間ある。

まだ寝ていられる。しかし、俺は寝過ごしてしまいそうだ。

そんなわけで、試しにログインすることにした。

「えっと・・・ログインをタップっと」

すると一気に視界が暗転した。

その間でこう聞こえた。

『Re:A 午前3時31分 ログイン完了』




ーSWワールドー

視界が明るくなるとそこは、かなり大きいショッピングモールのような場所だった。

例えばイ○ンとかかな。

なぜそう思ったかというと、大きさもそうだが人がいたからだ。

現実世界では午前3時頃。

みんな起きてるんだな。

しかし、俺の頭に疑問が浮かんだ。

以前この世界に迷い込んだ時は、現実世界の時は止まっていたのだ。

つまり、ここにいる人間はそれぞれ違う時空の人間なわけだ。

うっかりテレビの内容を言ってしまったらまだ見てないのにと言われそうだ。

しかし大丈夫なのだろうか?

別々の時間の人間がここにいるわけで、過去や未来が変わったりはしないのだろうか。

この世界に入れる人間は少ない。

そうSWアプリの野郎が言ってた。

どうやら「選ばれた」人間のみが入れる世界らしい。

まぁざっと100人以上ここにいるんですけどね。

選ばれた人間の数と、違う時空の謎が解けないまま約束の時間は近づいていく。

現実世界の時間とSWワールドの時間はどうやら違うようだ。

さっきの疑問で薄々わかってはいたのだが。

この世界の何箇所かには時計が設置されている。

見ると午前4時だった。

こっちの時間の30分前に通知が来るようだ。

あのあと寝なくてよかった。

いや、良かったのか?

法則があることはわかってきたが、頭が追いつかない。

だって考えてくれよ。午前3時の頭だぜ。

回るわけがない。

そんなサッカー選手の蹴ったボールのように、無回転の頭で指定された38番ゲートを目指して歩き始めた。



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