表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/13

「鈴木さん」をダウンロード

「あーあ、ほんまに毎日おもんないなー。」


そう呟きながら、としのりはふと中学時代の合宿を思い出していた。


彼は中学のとき水泳部だった。合宿のとき、夜中に友達が

「鈴木さんやろーや!」「えー、あれ怖くない?」「いや、大丈夫やから!」

そう言って、友達が電話をかけはじめた。

プルルルル……

「もしもし?」「こんばんは」「いまなにしてんの?」「えー?暇してるww」…………


その光景は、としのりにとってとても刺激的だった。どこのだれかもわからないしらない人と電話で話すなんて……

彼の母親が許すはずもないし、一緒の家の中で生活している状況ではそのようなことはできない。

しかも、当時彼の母親は彼にキッズケータイを持たせていた。もう中学三年生なのに。


そのときの刺激、興奮、そして背徳感がよみがえってきた。

刺激を求めていた彼にとって、そうするのは必然だっただろう。



としのりはプレイストアで「鈴木さん」をダウンロードした。

この先の未来に何が起こるかも知らずに……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ