裏二話『蛞蝓男』
魔物の男についての記述です。
少しグロテスクかもしれません。ご注意ください。
カトレア王国には王国騎士団の護る王都の他、五十の貴族領がある。
それぞれの貴族が持つ自治権は非常に高い。また、貴族領に属する軍隊、いわゆる騎士団を持つ事を認められている為、相応の武力も有している。
その反面、各貴族領で起こる問題に王国が乗り出す事はあまり無く、まさに自己責任での解決が義務付けられていた。
これはある地方貴族の領地で起こった、世にも稀な事件の顛末である。
新興の貴族であるマイン貴族領は、東に海と北に川、二つの物流経路に接しており、物流拠点として恵まれた場所にあった。更に西方の平野には農地が広がり、領内と王国の食糧を賄っている。
そんな好立地にありながら、なぜ新興なのか。それは南に広がる魔物の森のせいであった。
以前、この地を統治していた貴族は森の脅威に気が付いていながら、これを放置した。
魔物の討伐には通常傭兵を雇うのだが、当時の領主は文官一族の出であった為か、効率を重視し、必要最低限の人数をこれに配置した。
その様な魔物討伐をすれば、当然一人当りの危険が高まる。段々と仕事への噂が広がり、どうしようも無く仕事を請ける、質の悪い傭兵しか集まらなくなった。
そしてある日、森からの魔物を抑え切れなくなり、街中に魔物が進入する。
貴族の居館を含め、魔物に蹂躙された。街からも周囲の農村からも人々は逃げ出し、この地域は領地としての機能を一時失った。
この事件を恐れた貴族は、新しい領主になる事を拒否した。マイン候を除いては。
だが、多くの領民が居なくなった為、領地の復興は中々進まなかった。
マイン候は魔物の森に専門の騎士団を配置し、討伐を行った。魔物は無限かの様に湧くものの、個々の脅威度はそれほど高くはない。
魔物の討伐だけを目的とする騎士団の設立は反対意見もあったが、この組織だった討伐により、この領地への安心感は増し、逃げていた住民達が戻って来た。
本来であれば、先代の悪手とはいえ、自分の領地から逃げ出した人間を再び領民として迎えるのは避けるものだ。領民は自ら、命を賭けてまでは領地を護らないと宣言したのだから。
だがマイン候は違った。先代領主とは別の意味で効率を重視した。自分より領地の事を良く知る元領民は有益だと考えたのだ。
そこからの復興は驚くべき速さで進んだ。
程なくして、領地はかつての物流拠点としての威光を取り戻した。
マイン候は復興後も、もちろん魔物討伐に力を入れた。
事件はそんな討伐騎士団に降り掛かったものである。
その日の朝、討伐騎士団長のオルグは、日課である長剣による素振りを行っていた。
「ふっ! ふっ! ふっ!」
朝と言ってもまだまだ薄暗い。討伐騎士団宿舎の横にある修練場には、オルグの他に誰も居なかった。
規則正しい剣が風を切る音と、オルグの息遣いだけが響く。
オルグはこの時間が好きだった。剣と一体と化し、ただ無心に剣を振る事は、瞑想にも似た精神的な安定を与えてくれる。
「ふっ! ふっ……」
誰かが修練場に近づく気配がした。オルグは素振りを止める。
「隊長!」
若い騎士団員が扉を勢いよく開けて入ってくる。ばたりとした音は、オルグが創り上げた荘厳な空気を霧散させた。
「……なんだ?」
オルグは息を整えつつ、若い団員に問う。
この時間、オルグが素振りに没頭していることは、団員皆が知っている。それを邪魔される事を、オルグが嫌っている事も。
それにも関わらず入ってきたという事は、よほど至急の報告なのだろう。
そして、そんな報告の内容は大体決まっている。
「魔物が出現しました!」
オルグは暫し目を閉じる。そして目を開くと同時に命じた。
「……総員、出撃!」
オルグ達は森に急行した。討伐騎士団は森からの魔物退治を専門とする為、宿舎を森の側に配置している。
二十人で組織したこの時の討伐隊は、半刻ほどで魔物が出現したという現場に着いた。
そこでは数人の騎士団員が、警戒に当たっていた。
「状況を報告しろ」
オルグは団員を休ませ、先ずは状況を確認する。
「はっ! 昨晩の警邏中、この場所で魔物に遭遇致しました」
発見された魔物は人間大の半固体の魔物だった。数体と遭遇したが、一匹一匹はそれほど強くはなかったらしい。
オルグは報告を聞きながら、疑問を持った。
「その程度であれば、警邏係だけで対処出来たのではないか?」
「はい、個別の危険度は低いと思われます。しかしながら数が多く、断続的に出現した為、大量発生の可能性があると判断しました」
聞けば、昨晩の遭遇から数十体は倒しているらしい。
「死体はどうした?」
「殺す先から溶ける様に消えていきます」
団員が指を指す。水溜まりのような黒い染みが幾つか残っていた。
「また現れたぞ!」
離れていた団員が声を上げた。オルグ達は声の元に向かう。
「こいつが……」
それは巨大な蛞蝓の様だった。体高はオルグの腰ほど、体長でいえば人の身長ほどもある。
全身はぬらぬらとした透明な粘液に包まれている。良く見れば、身体は濁っているが向こうが透けている。
「こっちにもいるぞ!」
目を向けると更に三体の蛞蝓がいる。
逡巡する事なく、オルグは目の前の蛞蝓に剣を突き立てた。ずるりと湿った音を立て、剣が飲み込まれていく。しかしオルグは全く手応えを感じなかった。
「隊長! こいつらに剣は効きません!」
「どういう事だ?」
そう言えば、報告に戦闘の詳細が無い事にオルグは気が付いた。
「こいつらは動きも鈍く、大した攻撃もして来ないのですが……。幾ら剣で斬っても、分裂するばかりで死なないのです。燃やす事でしか殺せません」
偶々警邏の者が取り落とした松明が当たった事で、対処する方法が分かったという。
団員が蛞蝓に油を掛け、松明で火を点けると、うねる様に動き出し表面が黒く焼け爛れ始めた。
暫くすると動かなくなり、沸騰する様に泡立つと蛞蝓は消えていった。後には、先ほど見たものと同じ黒い染みが出来ている。
「時折、粘液を吐きつけてきます。お気をつけください」
見れば、新たに現れた三体も同じ様に駆除されている。この程度であれば子供でも倒せそうだ。
「何がしたいのか分からんな。ただ領民は魔物に強い危機感を持っている。危険度は低いが討ち漏らさないようにしろ」
オルグが出るほどの脅威ではなさそうだ。領民感情に配慮して殲滅するつもりだが、数人の警戒で充分だろう。
「五人で班を組み、暫く交代で警戒に当たれ。この魔物を見つけたら、すぐに処分しろ」
残りは帰還を命じ、オルグも騎士団宿舎に戻った。
だが数日後、事態は重くなった。
巨大蛞蝓が数百の大群で押し寄せて来たのだ。
オルグ達も熱した剣による有効な攻撃方法を発見していたが、討伐騎士団は全員でも三十人しか居ない。
「端から全て斬り伏せろ!」
オルグは団員に発破を掛けつつ、長剣で蛞蝓を斬っていく。数日前より手応えがある気がする。
「はあっ!」
剣で両断する。痙攣して数度跳ねると動かなくなった。
後方では薪木が焚かれ、剣を順次熱している。二交代で順番に前に出て、前線を維持していた。
吹き掛けられる体液についても、分かってきた。痛みは無いものの、数度浴びると火傷をしたかの様に水膨れが出来る。どうも溶解性があるらしい。
その為、オルグ達は体液が飛んで来れば避けざるを得なかった。気を抜く訳にはいかない。
「強い魔物ではないが……」
とにかく数が多かった。団員達にも疲れが見え始める。
しかし魔物の数が減るごとに、魔物特有の瘴気は確実に薄まっている。
「良し、もう少しだ! 一気に殲滅するぞ!」
半刻の後、どうにか最後の一体に止めを刺す。
オルグは周囲の様子を伺う。団員の他、動くものはいない。瘴気も落ち着いている。
「……少数人での警戒を続けろ。残りは宿舎に戻り、休息を取れ」
しかし魔物は、数日後には再び同じ様な規模で襲来した。それが何度も繰り返された。
騎士団にも負傷が多くなり、オルグは少々焦っていた。
決して強くはない魔物だが、地味な脅威がある。特に先が見えない事が、団員達に強い疲労感を与えた。
断続した戦闘はひと月にも及んだ。
そしてある戦いで、オルグは疑問を持った。
魔物は現れる度に人の形に近付いているのだ。
最初は蛞蝓の様な姿をしていたが、次第に短い手足が付き、体色も薄く汚れた肌色になり始めた。
「人……、に近づいているのか……?」
次第に魔物が死んだ後にも、肉塊が残る様になった。
そんな中で、遂に明らかに人の頭がある個体が発見された。しかも会話が成り立っている。
その個体は生け捕りにされ、オルグ達討伐騎士団に真実がもたらされた。
◇◆◇◆◇◆
討伐が行われていた付近の森の奥深く、領主の管理下にない集落があった。
先代領主の時代、魔物から逃げ出した領民の中で、敢えて森に逃げ込んだ者達がいたのだ。
森の近くの農村では、魔物の森といえども多少安全な地域がある事が知られていた。なぜかそこには昔から魔物が近づかなかったのだ。
一部の村では、そこに集落を作り村民の数を誤魔化していた。ありていに言えば、人頭税の負担を逃れていたのだ。
領地が魔物に襲撃された際、最も安全なのはそこであると考えた。
捕らえられた蛞蝓と人間が融合した男、ジズレはその集落出身の若者であった。
先代領主時代に魔物から避難した農民達は、討伐騎士団の噂は聞きながらも、もう少しこの集落に居た方が良いと考えていた。
魔物の森に居ながら魔物を警戒する必要がなければ、人間のならず者や、新領主の断罪の方が怖かった。
集落に居れば税も払わないで済む。手付かずの森は食糧にも溢れていた。
しかし、その集落がある日突然魔物に襲われた。これが今回の魔物である。
その魔物は身体を滴る体液に有機物だけに作用する強い酸を持っていた。全身金属鎧に包まれた討伐騎士団達にあまり効果が無かったのはその為だ。
ジズレはその夜、身体にのし掛かるような重圧に目を覚ました。圧力で息苦しい。
「なんだ……?」
水分を含んだ湿った音が聞こえてくる。しかも自分のすぐ近くだ。見ると半透明の何かが、ジズレの身体に覆い被さっている。
「なんだ!」
それを払い除けようとして、ジズレは驚愕した。身体が動かない。いや、首や胴体は動くが手足が動かないのだ。
「っ! そんな……」
そこでやっとジズレは自分の状況を理解した。
「俺の……腕が……、脚が……。あああっ!」
腕も脚も無い。無くなっている。
ジズレは流石に混乱した。突然の事に理解が追いつかない。
「誰かっ! 誰かいないのか! 助けてくれ!」
ジズレは力の限り叫んだ。
「ジ、ズレ……」
ジズレを呼ぶ声がする。それは二つ歳上の兄であった。
「あ、兄貴、助けてくれ!」
「お前も同じ状況か……?」
暗闇でジズレからは兄を見る事が出来ない。だがその声は憔悴しきっていた。
「もしかして……、あ……、兄貴もなのか……?」
「……何が起こったのかは分からない。だが、矢張り魔物の森に住んではならなかったんだ」
兄は数少ない魔物の森への移住に反対していた人間だった。
村民達の多くは脱税の為、森への移動に積極的だったが、一部それを拒否する者もいた。今回は避難もあった為全員で移住したが、早く元の村に戻りたいと願う者もいたのだ。
だが、一部だけの移動はこの集落の存在が公になる可能性があり、現状は村の有力者で禁止していた。
「もう、駄目だよ。手足を奪われては生きていけない。このままこいつらに殺されるしかないんだ」
「何言ってんだ! すぐに助けが来る!」
「さっきお前があれだけ叫んだのに、誰も来ないんだぞ?もう皆やられてしまったのさ……」
「そんな事ない!」
「それに例え助かってどうするんだ? もう農作業も出来ない」
兄の声に諦念が混ざる。確かに生き延びてどうするというのか。農民から商売道具の手足を取ったら、ただの肉塊でしかない。
「それに酷く眠いんだ……。まるで夢の中に居るようだ」
この魔物の仕業だろうか。確かにジズレも痛みも感じないし、強い眠気に襲われている。
言われて余計に睡魔に足掻らえなくなる。
そのままジズレは深い闇に落ちていった。
どれほど経ったか。再び目を覚ますが、状況は変わっていない。
全て夢であったらと考えるが、現実は非情だ。
「ああ……。あ、う……」
魔物は居なくなっていた。
酷く喋り辛い。
ジズレは自分の身体の変化に気が付いた。身体中にぼこぼことした瘤が隆起しており、まるで肉団子の様になっている。
もう助からないだろう。ジズレは倦怠感に支配されていた。
しばらくして、魔物が戻って来た。動けないジズレにもう一度覆い被さると、ずるりずるりとジズレの身体を啜り始める。
「喰って……やがるのか……?」
痛みはない。しかし膨れ上がったジズレの肉を啜られているのが分かる。
この魔物はジズレを食糧としているのだ。
兄はどうしただろうか。周囲は暗く窺い知る事は出来ない。ジズレも絶望に飲まれ、声を出す事は出来なかった。魔物の吸入音を聞きながら、ジズレはまた意識を失った。
その繰り返しのまま、数日が過ぎた。
ある日、ジズレは集落の中央にある広場に動かされた。
いつの間にか、魔物には短い手足の様なものが出来ていた。それを使い少しずつジズレを引っ張ったのだ。
魔物は一匹だけではなかった。広場では周囲を数百という数が取り囲んでいる。それがジズレの絶望に拍車を掛けた。
近くで複数の呻き声が聞こえる。ジズレは辛うじて動く首で周囲を見渡した。びくんびくんと痙攣する肉塊が見える。ジズレと同じような姿をした住民達だ。
既にまともな精神状態では無いのだろう。虚ろな瞳は、何かを映しているようには思えなかった。
そこからは何日そうしていたか、定かではない。この魔物の力なのか、身体が際限無く膨れ上がる。一定まで大きくなると、まるで農民が作物を収穫するように、以前と同じく魔物が覆い被さり、肉を吸っていった。
だが広場に集められた事で、ジズレはまだ、自分が幸運であった事に気が付いた。
本当の地獄は集落の女であった。魔物の女への対応は凄惨そのもの。肉団子のまま魔物に犯されている。
孕まされ、休む間も無く魔物の幼体を産み出し続けている。その瞳はもう理性を残しているとは思えない。身体は、魔物の力か生物としては生きているものの、精神は耐えられなかった様だ。
ジズレは知識として持っていなかったが、異種交配は魔物では珍しくない。絶対数の少ない魔物は、多くが様々な方法で子孫を残すのである。
そんな生かされ方が数ヶ月続き、狂わない方が難しい。多くの住民が自我崩壊していた。
だがジズレは、そんな中でも自我を保ち、捕食されながら反撃の機会を待った。強靭な精神の持ち主だといえる。
なぜジズレが人としての意識を保てたのか。それはジズレの兄の影響だ。
兄は農民としては珍しく、頭が良かった。農民の中で読み書きが出来る者など限られている。その様な教育を受ける事はまず無いのだ。
だが、村を出入りする商人に頼み込んで、兄は勉強した。そしてそれをジズレにも教えていた。
ジズレも兄程では無いにしろ、物覚えも良く、兄と村の行く末について議論していた。
その様な思考する習慣が身に付いていたからか、ジズレは魔物達の行動を分析する余裕があった。
人間はする事があれば、正気を保てる。それが絶望を確認するだけの作業だとしても。
そんな中で、ジズレは魔物達が定期的に数が少なくなる事に気が付いた。
魔物達は基本的に、広場に集ま、膨れ上がったジズレ達を捕食する事にしか、動きはない。
だが、時折幼体を残して揃って移動し、居なくなる事があった。
森の境に居る討伐騎士団へ攻撃をする為である。
ジズレは目的までは分からないながら、月に一度程、この包囲が無くなる事に気が付いたのだ。
しばらくして、その時は訪れた。
これ以上はジズレの精神もまた、持たなかったとも言える。
周囲の魔物が居なくなり、幼体が単独でジズレを捕食しに来た。
ジズレは覆い被さられる瞬間に、唯一の自由が残った頭を、魔物の身体の下に潜り込ませた。
そこから先は夢中だった。口で、歯で、兎に角魔物に一矢報いたいという思いから、魔物を喰い千切った。
ここで一匹倒しても、惨状は変わらない。ただジズレは黙って喰われ続けるのは限界だった。
魔物は再生力が強く、ジズレに喰われる先から復元していった。これがジズレ達住民の肉体を際限無く膨張させていた魔物の魔法なのだろう。
何か策があった訳ではない。ただジズレは魔物を喰い千切り続けた。
一方魔物は、再生に使う魔力をジズレを捕食する事で補った。再生をする為に、幼体もまたジズレを喰い続けた。
喰われながら喰い続けていると、奇妙な感覚が起こった。
ジズレが魔物を喰っているのか、魔物がジズレを喰っているのか、曖昧になっていた。
どれほどの時が経ったか。ジズレはその幼体と同化していた。二体の肉体は混ざり合っていた。
幼体にそれほどの自我が無かったのか、意識はジズレのものが残っていた。ジズレは魔物として、再び自由を手に入れた。
気が付くと戻っていた他の魔物に近付いても、襲ってくる事はなかった。同胞だと思われているのかもしれない。
ジズレは他の住民をどうにか助けようと近づいたが、皆、矢張り正気を保ってはいなかった。
どうにか首を動かすだけだが、意思疎通が出来る住民を見付けた。だが、その目には光がない。ただ生きているだけにしか見えなかった。
「……どうして欲しい」
「……う、……ころ……し、て」
絞り出す様に答えた言葉も、生を望んではいなかった。
ジズレを見るその目には、ジズレを軽蔑している様な色が浮かんでいる気がした。魔物と同化してまで生きたくはない。そう言っている様にジズレには映った。
ジズレは絶望した。
住民の生への執着は、その程度だったのだと悟った。
ジズレは、命あるだけの存在となった住民達を殺してまわった。
同化した魔物の知識か、ジズレには住民を殺す方法が解った。唯一自由を残している頭部に溶解の力がある体液を吐き掛けるだけだ。頭部を失った住民は、身体に生きようと命ずる器官を無くし、息絶えた。
全ての住民をジズレは覚えている訳では無かったが、幾人か、居ない者もいた。ジズレの兄も見付からなかった。何かの理由で先に死んだのかもしれない。
ジズレが住民達を殺してまわる間も、魔物達が襲ってくる様子はなかった。ジズレも魔物達を攻撃する気は起きなかった。
魔物達が移動を始めたのでついて行くと、討伐騎士団と戦い始めた。ジズレはそこで捕縛され、討伐騎士団に魔物の正体をもたらした。
ブックマークをしていただいた方がいらっしゃいました。ありがとうございます。
感謝と、自分の記念として裏話を投稿させていただきます。