【審判の裁量で結果が左右されることだけは……】(俣彦『短編ぼくのまち』)
昔。雑誌で読んだ話なのでありますが
長年。
とある球団の監督をされ、
今は
とある球団の関係者をされている
(……特定出来るような気もするのでありますが)
(……あくまで想像の世界のかた
と言う設定で……)
かたが現役時代。
『五輪で見る競技はありますか?』
の問いに対しまして
そのかたは
『陸上と水泳』
と応えられておりました。
その理由について
併せて尋ねられましたところ
そのかたは
『(タイムと言う)
誰が見ても結果がハッキリわかるから』
とおっしゃられておりました。
この話を思い出すキッカケとなりましたのが
大相撲の夏場所。
現在の大相撲を牽引されております
第一人者
となられているかたの土俵を見て。
でありました。
2場所前の初場所で
歴代最多となります
33回目の優勝を決められました取り組み。
取り直しを経ての白星であったのでありましたが
最初の取り直しとなりました一番につきまして
場所後。
『なぜ取り直しになったのか?』
と記者会見の場で発言されましたことが
大きな問題と位置付けられてしまいました。
その一番。
軍配は横綱に上がり、
素人目でありますが
映像を見ましても
横綱有利
と私は見ておりました。
と同時に
(最多優勝を決めた一番。
となりますと
のちのちまで用いられる取り組みとなりますので
あの映像では無く
万全の形での最多優勝決定
となりましたほうが
見栄えが良いのかな?)
に加え
(興行的には『取り直し』のほうが盛り上がりますし、)
(放送時間も残っている)
(もしかすると……)
と思っていましたところ
『同体』
との決断が下され
『取り直し』
と相成ったのでありましたが
当事者の気持ちを考えますと
(……一言モノ申したい。)
(ましてや勝利を奪われかねない事態に陥ったほうとしましては)
になりますよね……。
で。しばらくして鎮静化されたのでありましたが
(……揉め事起こすと
のちのちまで
影響が残るんですよね……)
の出来事が
2場所経ちました夏場所の取り組み内で
展開されることになった。と……。
今。プロ野球であった出来事を思い出しながら
綴っているのでありますが
選手が審判に対し、
抗議行動に出る
キッカケとなるのは
何であるのか?
と申しますと
誤審はもちろんのことではありますが
野球の場合ですと
一応、
(正しくは『厳密に』)
ストライクゾーン
と言うモノが定められているのでありますが
各審判ごとに
ストライクゾーンの特徴がありまして
それを選手は見定めながら
ロケーションを図っていくことになるのでありますが
その基準が
試合中。コロコロ変わる審判と
相対さなければならなかった
とある球団の
外国籍の投手のかたが
最後。
審判目掛けてボールを投げ込む事態にまで発展してしまいました。
(その後、長期の出場停止。翌年退団)
横綱の今の気持ちは
たぶん、この点。
『基準』
にあるのではないのかな?と……。
『あの時、物言いがついて取り直しになったのであるのなら
今の取り組みついても
一度、ビデオで確認してください』
を述べることが許されない立場
(土俵下で見ている場合、
土俵上で展開されている
ほかの力士の取り組みについては許されています)
で出来る
唯一の抗議の姿勢が
『棒立ち』『無言』
と報道されている
一連の出来事に繋がっている
と感じています。
(今、興行的に。番組的に。
新たな大関を
に動かそう動かそうしている雰囲気があり、
横綱で見出しになるのが
『優勝すること』よりも『揉め事』を
狙われている状況にもあり、
かつ
勝てば
『つまらない』
と言われ
負けると
『進退を問われることになる』
……どうすればいいの?)
最終的には
つまらない
と言われようとも
優勝
と言う
結果を持ち帰って
周囲を黙らせるしかない
に行き着くのでありますが
審判の裁量で
結果が
地位・給料に影響を及ぼす
公式戦(本場所)
で操作されることは
勘弁して欲しいモノであります。