限界突破その6
感想ありがとうございます。お気に入り登録もこんなに…驚きです。本当にありがとうございます。
もっといい作品を書けるよう努力していきます。
一日更新で頑張ろうと思いますが、諸事情で時間がないのでたまにできないかもしれないです。
ごめんなさい。
「いやぁ~ちょうど良かったわ~」
おれは、携帯料理セット(一般)を買って満足している。
これは、普段持ち歩くときは文字化されていてかさばらないし、料理スキルを発動したら出てくるようになっている。
持ち金?あぁ、0だよ。
「まさか本当に買うとは…」
瞬があきれている。なんでだろうね。
「まぁ、今度お前にも作ってやるから」
「楽しみにしておいてやる。」
瞬の中二病は戦闘のときに解放されるようだ。
これは、さっき梨に言われて気が付いた。
ピロピロピロ~メッセージが届きました。by運営~
「うわっ来たよ。」
「ん~緊張してきた。」
「そうか?」
緊張しているのは俺だけのようだ。
梨は嫌そうな顔をしている。
~どうもプレイヤーの諸君。SITOは楽しんでもらえてるかな?
俺たちは、かなりの財産をこのゲームにつぎ込んだ。なのに、君たちはそれを楽しむだけなんてつまらないだろ?
だから、ログアウトできなくしてみた★テヘッ
なんて冗談はよそう。現実のほうは大丈夫だ。時間の流れが違う。
さてと…
出られる方法は…最初は強くなれ…最強を目指せ とだけいっておく。
生産職は生産職の頂上をな。
健闘を祈る。
PSベータ版と様々な点を変えた。かなり、難しくしている。そうじゃなきゃおもしろくないだろ?
具体的には、ボスモンスターの強さ。レベルの上がりにくさ。クエスト難易度。等々…
一応、だれもクリアできなくては面白くないので、雑魚モンスターの強さ、スキル関連を救済として残しておく。
運営より~
………
…………
「「「「「「テヘッじゃねぇぇぇっぇぇぇぇ!!!!!」」」」」
周りにいたプレイヤーが一斉に声を上げる。
「なんてこった…」「攻略準備始めろ!」「誰か!パーティー組みましょう!」
「冗談じゃねぇ…難易度上げてるだと?」「時間が唯一の救いか。」「畜生…!!」
「え?」「あぁ~無理だろ…」「ふふふ、おもしろくなってきたではないか!さぁ、我の真の力を…」
「…おもしろそうじゃねぇか」「へ~大変だね」「いやだ…帰りてぇ!!」
阿鼻叫喚とは、このことをいうのか?
人が様々にネガティブなせりふをはいている。
俺?梨と瞬といたらばかばかしくなってきた。
中二病っぽいせりふが瞬。人事みたいにいっているのが梨だ。
こんなのといたらばかばかしくなるだろう?
「んじゃ、どうする?」
とりあいず、俺はみんなに問いかける。
「攻略していくしかないね。楽しもうよ。」
「んだな。」
二人は同意見で変なことを言っている。
まったく…
「お前らな…まぁ、付き合うぜ?」
「じゃ、俺らで行動するか。梨」
「うん!瞬」
「おう!ってちょっとまてぇぇ!!俺は?!」
酷いや!俺を…
梨までそんなことを…
「あははっ!半分冗談だよ!」
「半分?!半分本気?!」
「俺は本気だったんだが…」
「うるせぇ!!冗談はさておき…今からどうする?宿屋探す?」
冗談じゃない と瞬がつぶやく。
怖い…こいつのことがもうわからない!冗談行きすぎ!!
だとおもいたい。
「クジ玉いつ空けるの~??」
梨が聞いてくる。
あぁ、忘れていたな。
「ん?あとでよくない?」
俺は率直にそれどころではないので、やめたほうがいいかな?と思う。
けれど…
「あとあといってたらだめだよ!いつまでも空けれないじゃない!せっかく買ったのに…じゃ、いつ空けるの?!いまでしょ!!」
「やめい!!」
「べつによくない?時間かかるわけじゃねぇし」
え?なんか俺、悪者?
適当に言ってただけなんだけど…
「いや、いいけどさ…」
「じゃぁあけよう!!」
梨が目をキラキラさせながらいう。
と、交換画面が出てきた。
「あっ、俺金持ってねぇよ?」
料理セットを買ったので0だ。
「今度返してくれればいいよ。」
なんでそこまで…
とおもったが、好意には甘えさせてもらおう。
「アリガトウ。」
何も選択しないで、そのままOKを押す。
ありがとう。心の友よ。
「じゃ、いっせのでで空けるよ?」
「いっせーのー…で!」
クジ玉空けますか?
OKにする。
クジ玉が変化します。
「ん?俺忘れてない?」
瞬がまだ、もらってないらしい。
「梨なにやってんだよ!」
「ごめん。楽しみすぎて、忘れてた!」
「いや、俺はいいけど。」
う~ん
なにがそこまで梨を駆り立てているのだろうか。
ピロピロピロ~メッセージが届きました。by運営~
「ん?運営から?」
「あ、僕も。」
「俺は来てないぞ?」
どうやら、俺と梨にしか来てないらしい。
クジ玉と関係あるのかな?
とりあいず、開いてみよう。
~あの知らせを受けた直後にクジ玉を開いた馬鹿がいる。その敬意を表して、片方には当たりアイテム、もう片方にははずれアイテムを送る。面白かったのと、これからの面白さを期待してだ。これから頑張ってくれ。主にスキルふざけているほうがはずれアイテム
運営より~
「「あ」」
俺と梨の声がはもる。
スキルのふざけたほう?どっちだ??
そのことを瞬に伝えると…
「カミナシはずれ決定」
といわれた。
うぅぅ…はずれスキルなんか入れるなよ!
「とりあいず、空けよっか。」
「お前は当たりだろ…」
もうあきらめた!覚悟決めて空けてやる。
何が出てもあきらめない。
のろいの装備だろうが借金だろうが!
「わ~い!【スキル習得の書(効果二)】だぁ!」
たしか、スキルレアリティー2までのスキルを習得できるアイテムだ。
ていうか、はずれ確定かよ…
「はずれガンバ」
「うっせ!」
瞬がちゃかしてくる。
あぁ、もう!
結果を見ますか?
OKを選択する。
【はずれ転送石N3】____________________
強制的にプレイヤーを地獄に転送させるはずれアイテム。
地獄は罪人の行く場所である。これを手にしたあなたは地獄行きだ!
※ボスを倒せるまで出られません。
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「ぐぉわぁぁぁぁ!!!」
うわっとさすがの瞬と梨も鈍い顔をする。
畜生…無駄にレアリティー6だし!ていうか、ボスかなり強いんじゃなかった??
クリア不可能ってこと??
かなり入手確立低いんじゃないか…?このアイテム。
うらむぜ…運営!
「い…ってら…っしゃい」
「もどってくるからぁ!絶対戻ってくるからぁ!」
「待ってる…」
梨との最後の会話…かもしれない。
ピロピロピロ~メッセージが届きました。by運営~
~鍛えて強くなってね♪~
「クソ食らえ!」
こうして俺は一人で地獄に送られていった。
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プレイヤー〔カミナシ〕
職業:冒険者LV1
スキル〔鎌をちょっと触ったことある人LV3〕〔料理できる人LV2〕〔ちょっと筋トレしていた人LV2〕
〔放るLV3〕
〔ちょっと体が浮くスキルLV6〕〔〕〔〕〔〕〔〕〔〕
装備:初心者一式
所持金:0G
大切なもの:なし
二つ名:なし
技:なし
急展開