限界突破その5
火ができたところで、調理開始だ。
梨は、モンスターをセル5体、ゴブリン1体倒していて、
ゴブリンの太ももの肉、セルの液体×5を手にしていたようだ。
目の話をしたら、うらやましがっていた。
さっき料理スキルを発動させたが、モンスターが出てきたので一回しまった。
なので、もう一回発動する。
このスキルで、多少の小道具は出てくる。安物の包丁だとか、割れてる皿とか、取っ手のないコップとか。
機材を買ったらこれのグレードがあがる というわけでなく、設置する式のやつだそうだ。
これを補うのは、携帯料理セットだ。10000G。文字化で持ち運べる。
料理レベルを上げても多少しかよくならず、かったほうが絶対いい!ととある人物はいっていた。
さて、これくらいにして…
「さっそく調理開始だ!」
まず、ゴブリンの肉二つを立体化させます。
下準備。叩いたりします。
焼きます。
…時間がくるまで、待ちます。
焦げました!
「すまん。」
「いいよ~生よりましでしょ!」
やっぱり、梨はありがたい。
こんな失敗も許してくれる。次からは頑張ろう。
おっ料理スキルのレベルが上がった。
目玉は邪魔な部分を料理スキルでとっていただきます。
セルの液体は立体化したらコップに入っている。
一口食べてみる。
「ぶっ まずっ!!」
「ん?そうかな?」
梨がおいしそうに食べてくれる。
「いや、だってお前…!」
「カミナシが作ってくれたのにまずいわけないじゃん!」
「お前…」
梨は本当にいい奴だ。
そんなこんなで、落ち着いて話を始める。
肉を食べながら、梨と話をする。
「どうして、ゴブリン倒せたの?」
「あぁ、あれは魔法でぜんぜんダメージくらってなかったろ?俺の投げた石のほうがダメージ与えてるように見えたから、魔法耐性があるのかな?と…いうことです。」
「なんだ、単純ジャン」
少し、梨ががっかりしている。なんでだろう…
「次は俺の質問。お前スキルレベル何あがった?」
「まぁ、光魔法レベル3だよ。ていうか、回復魔法以外全部2レベルになった」
「そうか…おめでとう。俺は、放ると浮くがレベル3それ以外は2だな。」
今確認したら、いつの間にかなっていた。
あぁ、嬉しい。
ピロピロピロ~メッセージが届きましたby瞬~
「ん?瞬からなんか来たよ?」
「あぁ、俺もだ。」
~お前らへ。
町でいろいろ騒ぎになっている。
戻って来い。by瞬~
たしか、これはフレンド登録したらできるシステムで相手にメッセージを送るやつだったな。
「ん?戻って来いだって?」
「とりあいず、食べ終わったし、いこうか。」
こうして、俺らは町に戻った。
敵は出なかったので、石をかなり拾って持って帰った。
これは俺のゲームの癖。なんでもとりあいず入手する。
石をアイテム化することができたので、手に入れておく。
______________________________
「おせぇよ」
町に着くと、瞬が門で待っていた。
「お前馬鹿だな、なん…」
「黙れ!今それどころじゃない!」
話しかけるのをさえぎられた。
なんか…本気そうだ。
「真面目にたいへんなことになっている。お前ら、落ち着いて聞いてくれ」
なんか、瞬が今までにないような真剣な顔で話している。
「う、うん。わかった!」
「お、おう。すまなかった。」
梨がソレに応える。
続いて俺も了解の意思を伝える。
「このゲームは…ログアウト不可になっているらしい。俺が腹を立ててログアウトしようとしたらできなかったので、町にいったら騒いでいた。プレイヤーのレベルの上がり具合もかなりきつくなっているし、ベータ版とはかなり違うらしい。」
「んなっ!?」
めまいが起きるような感覚に襲われた。
ログアウトできない?一生このままか?
いやだ。いやだ。いやだ。
「へ~」
梨の反応が薄い。
「へ~ってお前…!状況わかってんの?帰れないんだよ!?」
こいつのことは本当によくわからない。
この反応はないだろう…
「だって、騒いでどうにかなるもんじゃないでしょ?ところで瞬。なんか情報は?」
「明日の夜明けごろにメッセージが渡される…と町に大きく張り出されていた。」
「わかった。それまで、ゆっくりしよう」
混乱する俺をほっておいて、二人で冷静に会話している。
こいつら…意外とクールなんだよな。
「じゃぁ、いろいろやりますか。」
これで、俺らはいろいろな準備を始めた。(クジ玉を空けるために)
__________________
「まず、素材売りに行くか。俺は、500G減ったし。」
瞬がまとめて言う。
さっきの食事じゃ結局スキルは手に入らなかったんだよな。
「どこで売るの?」
「市場だな。あれだ。」
「ここが、市場か…NPCじゃなくて、プレイヤーが買っているところでしょ?」
「ビンゴ。少し高く買ってくれる。」
とりあいず、俺らは中に入っていく。
その中には広く、露天が広げられていた。
「ほわぁ…」
梨がまぬけな声を出す。クールなのか、クールじゃないのか…
「んじゃ、さっさと売りに行くぞ。」
「どこの店でうるの?」
「どこでもいいだろ。じゃ、そこにするか。」
と隣にあったすぐ近くの店を選んだ。適当だな、おい。
そのの店主は女ですこしだらだらしている印象を受ける。
実際散らかってるし。
「いらっしゃ~い。どんなご用件?」
「アイテムを取りあいず売りに来た。」
瞬が対応し、そして俺はゲットしたアイテムを全部見せる。
まずは、梨からだ。
「ん~これなら1200Gだよ。ゴブリン素材が大部分しめてるかな。」
「ありがとうございます。」
瞬は死に戻りしたので、何も売らない。
次は俺の番だ。
梨と同じく全部見せる。
「う~ん…あっ!これ、石だね。54個?ずいぶん拾ったんだね。ちょっと鑑定してもいいかい?」
「わかりました。」
帰りに拾っていた石だ。
「え~カミナシいつの間に?」
ちょくちょく拾っていたので、梨は気付かなかったようだ。
「帰りに拾って来た。」
石もアイテムに入ることに気付いたのは、放るでもった時からだ。
アイテムに追加されていたので。
…
「鑑定終了だよ。鉄鉱石20個、宝石のかけら3個、残りはただの石ころだね。
持っていたときには石ころ(未鑑定)としかなかったが、鑑定が終わったらさっき言われた名前が付く。
「鉄鉱石はいろいろ使えるけど…宝石のほうはあんたは使えなさそうだね。売るかい?」
う~ん
持っていても意味なさそうなので売ってしまおう。
「売ります。」
「おっありがと~一個2000Gで…6000Gね。」
うわぁお!ラッキー!
「お、お願いします。」
「はいよ、6000G送っとくね。」
梨が今度から、僕も拾おうとかつぶやいていた。
瞬は商品を見ている。
「このグローブください。」
「200Gだよ。」
瞬がグローブを買っていた。たしかにかっこいいが…
と、あるものが目にうつった。
料理セットだ。
「この料理セットいくらですか?」
「ちょっとランク高いから、11000Gだね。」
いける。今のもち金11000Gだから…
ピッタシだ。
「これください。」
小説の投稿遅れるかもしれません。