表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。

分からない感情に名前をつけて

作者: 靫 マギー
掲載日:2026/01/10

同性での性的な接触描写がありますので、苦手な方はご注意下さい。

(一之瀬視点)


人を好きになる、という事が分からなかった。

良い奴とかいうのは分かる。

恋だとか愛だとかいうのが分からなかった。

だから、告白されたとしても断って来た。

だけど、あの日。

佐山に好きだと告げられた時。

同性だとか色々理由付けはできたのに、何故か「恋や愛が分からないから、応えられネー」と素直に答えた。

佐山は俺を抱きしめてきた。

「俺にこうされるの、嫌か?」

「…落ち着かないけど、嫌じゃねー」

「じゃあ」

軽く、唇を押し当てるだけの軽いキスをされた。

驚き以外の感情で少しだけ心臓が跳ねたのに、驚いた。

「嫌か?」

「イヤじゃ、ない、けど、なんか、変」

「そう、か…悪かっ「佐山!」お、おう」


「この感情が分かるまで、お前が俺の部屋に来たり、俺に触れたりキスしたりするのは許容する。」

「…えっと、じゃあ世間一般でいう『お付き合いしてる仲』つう認識していいんだな?」

「キスしていいのは恋人か夫婦って関係だろうから、そうなるな。」

「よっしゃあ!!」



佐山との関係は、ゆったりと進んでいた。

普段はお互いの生活を優先してる。

放課後や休日は一緒に過ごすのが増えた。

手を繋いだり、ハグしたり、触れ合ったり、キスも何度もした。

佐山とのキスは妙な感じがする。



「アレ?いないのか?」

部屋に行く約束だったから来たのに姿が見えない。

耳をすますと、寝室から音がした。

そっと近づき、ドアを開けると姿が見えた。

「っ、一之瀬…ハァ」

俺の名を呼び、慰める佐山から目が離せない。

震える手で口元を押さえて、そっとドアから離れる。

使っていいと言われている客間に逃げ込み、へたり込んだ。

佐山は、俺の事、好きなんだから、エッチだってしたい、よな。

佐山が、キス以上してこないし、男女じゃないから忘れてた。

いや、キス以上をしないのは、俺がキスまでならしていいと言ったから、我慢してくれてたんだろう。

ドクドクと鳴る心臓と荒れる息が煩い。

「どうしたら、いいんだ…」

あまりの衝撃に、項垂れた。



(佐山視点)


休日。一之瀬が来る日。

好意に疎いアイツも可愛いと思うし、何か感じて俺と過ごす事を決めてくれたのは嬉しい。ただ、俺は性的な意味も含めて好きなので、辛い。

「にしても、遅いな」

電話をかけてみると、家の中から聞こえた。

「!?」

まさか、アレ見られたとか無いよな!?

慌てて音のする方へ行くと、使っていいと言っている客間だった。

「い、一之瀬?いるのか?」

ノックするが反応ない。

そっと開けると、開いた。

開けた先には、床に座り込んだ一之瀬の姿。

慌てて駆け寄れば泣きそうに潤んだ瞳で見上げられて、心臓が苦しくなった。

「ど、どうした!?」

「朝以外で、急にこんな風になるの、初めてで、ジッとしてても、治まらないし」

そういい示す先は、膨らんだズボン。

は?色恋っか、性欲とも無縁な生活してたのか…!?

「わ、わかった、とりあえず立てるか?」

「無理っ」

「わかった、ほら、おいで。」

俺は一ノ瀬をなんとか抱えあげて、ベッドに下ろしてやる。

「自分で触って出せば楽になるから、な?」

「…どう、やって?」

「えっ、いや、普通に…って、したこと無いのか!?」

「…して」

「え?」

「俺に触るの、いや?」

「イヤじゃないけど、その」

「佐山の、好きにして、いいから…たすけてっ」

認識を改めた。

こいつにとっては、初めてのあり得ない事態なんだよな。

「わかった。怖くなったら言えよ?」

いつものように、優しく抱きしめてキスをする。

さて。

舌を使ったディープなキスはどう反応するかな?


重ねた唇の間から舌先で、唇を開けるよう促す。おずおずと開く唇を割り口腔に侵入。舌をからめとる。

「んっ!チュ、んぅ、ふっ」

びっくりしつつも受け入れてくれた。

必死に息継ぎしてるのが可愛い。

口腔を弄びながら、手は服を脱がしにかかる。ベッドに押し倒して、ズボンを剥ぎ取れば一之瀬少し慌てたが、残念、逃がさないぜ?

硬くなったそこを優しく包むように握る。

ピクンと身体が大きく跳ねた。

「あっ!」

「怖いなら抱きついていいからな?」

そっと優しく擦ってやれば、一之瀬は息を詰めた。

「っ、んっ」

「気持ちいか?」

「わか、なっ、いっ」


真っ赤になって、半泣きで喘ぐ姿に支配欲と庇護欲がわく。

俺のもガチガチだ。

身体を震わせて絶頂を迎えた一之瀬を抱きしめる。


「…さやまっ」

「あー可愛い。もう、大好き。愛してる」

「…俺も。佐山が、好き」

「へっ!?」

「佐山になら、体、触られても、大丈夫だし、気持ちいい…」

「一之瀬!」

ギュッと抱きしめると抱き返してくれた。


「…佐山?改めて、恋人として、よろしくね?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ