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第九話 ワクチン

数日後


スモーク「電波ジャックだと?本気か?」

美沙「うん……私ね、少子化を止めたいの。

   ここまで来たんだからやるしかないわ

   協力してくれないかな。

   作戦を考えて欲しいの」

スモーク「策はあるのか?」

美沙「私、報道記者だからアカツキテレビに

   入れるわ。自分のコーナーも持ってるし。

   それを活かせるわ」

スモーク「……こっちでも考えてみる。

     計画とか装備とか揃ったらまた

     連絡する。それでいいか?」

美沙「うん。お願い」

スモーク「じゃあ切るぞ」

美沙「うん。またね」


 美沙は電話で自分が電波ジャックをする事を

スモークに伝えた。

スモークに打ち明ける事で、もう戻れない状況を

自分に与える為に。

そして、もしかしたら、

自分が電波ジャックをするという、

想像もつかない程の重圧を

スモークにも支えてもらう為に。


まだ現実味も感じていないが美沙の覚悟は決まっていた。


二日後


美沙がスマホで

『男にエッチしよって言わせる方法は?』

と、AIに相談してた時、スモークから連絡が来た。

(うわ、このタイミングで)と思いながらも

美沙は電話に出た。


美沙「もしもし」

スモーク「準備が整った。来てくれ」

美沙「わかった。今から行くね」

美沙はすぐにスモークの部屋へ向かった。


スモークの部屋で二人は話し始める。

美沙「久しぶりだね。大変だったの?準備とか」

スモーク「大した事無いよ。それより……」

美沙「ん?」

 スモークは椅子に座り、真剣な表情で

美沙を見つめる。

スモーク「最終確認だが、本当にやるのか?」

美沙「うん。本当にやる……」

スモーク「電波ジャックを?」

美沙「そうよ。会社の編集長はあの感じだから、

   こんなネタ通る訳無いし。

   だから私が電波ジャックをして、

   この真実を世間に伝えるのよ。

   ……ねえ、この前ね、スモークが

   憎しみはウイルスみたいなもんだって言ったの

   覚えてる?」

スモーク「ああ、言ったな。覚えてる」

美沙「ワクチンみたいな物があればいいって言ったの

   覚えてる?」

スモーク「……ああ、言ったな」

美沙「私、分かったの。私がワクチンになればいいって。

   私になら出来る。私にしか出来ないってね」

スモーク「……状況を確認すると、

     お前はテレビ局員で自分が出演する

     コーナーも持ってて、知名度もある。

     Zのフォロワー数も10万人以上いて、

     画像投稿のインスタントのフォロワーも

     それ位はいる。

     そんな奴がSNSとかじゃなく、

     テレビの生放送で、しかも電波ジャックという形で

     少子化の闇を暴露したら、それは確かに

     ワクチンと呼べる位のインパクトになるだろうな」

美沙「へへへー私結構売れっ子なんだぞー」


スモーク「……暴露してその後どうなるか考えてるのか?」

美沙「多分捕まると思う……それに、仕事もクビだろうね」

スモーク「……なあ、覚えてるか?俺達が最初に会った時の事」

美沙「何?急に。何かドラマのシーンみたいじゃない」

スモーク「俺は盗聴を頼んで情報をもらって、

     見返りにお前にスクープを与えるって話をした事

     覚えてるか?」

美沙「覚えてるわよ。ちゃんと受け取ったわよ。

   少子化のブラックボックスの大スクープをね」

スモーク「何故スクープが欲しかったんだ?」

美沙「……そりゃあ、報道記者として、結果を出して、

   出世する為ね」

スモーク「ああ、スクープだ。最大の大、大、大スクープだ。

     スクープを暴露して、その代償として

     クビになっても構わないのか?」

美沙「ええ、構わないわ」

スモーク「クビになったとして、その後の事は考えてるのか?」

美沙「それは、まだ、何も……」

スモーク「いいのか?後戻りは出来ないぞ?」


美沙「うん。決めたの。私、報道記者なんだよ

   真実を伝えるのが私の仕事なの。クビになっても構わない。

   これが多分私の、最後の仕事よ。

   だから協力して。あなたと出会ってここまでこれたでしょ。

   あなたを手伝ったり、手伝ってもらったり、

   二人で頑張ってきたでしょ。だから最後まで、

   あなたと一緒にやりたいの……

   あ、あの、そう言う意味じゃなくって」


スモーク「・・・・・」

美沙「・・・・・ゴ、ゴメン」


 美沙は耳を真っ赤にしてうつむいたまま、

スモークに目を合わせられなかった。


スモーク「お前とこうやって話すのも、もう終わりかと思うと

     残念だな。楽しかったよ。」

美沙「そ、そうでしょ。ははは……」

 スモークはソファの前のローテーブルに手を叩きつけ

言い放った。

(手を机にバーン)「よし!!」


スモーク「まあ二人しか居ねえが、作戦会議を始める。

     よく聞いてくれ。いいか!?」

美沙「いいわ!お願い!

   (エッチに持ち込む空気じゃなくなっちゃったなあ)」


つづく



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