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プロローグ
〜プロローグ〜
「あー、疲れたな〜」
「そうだな。今回はなかなかハードだったからな」
素材周回をするつもりが突然の強MOBの乱入により彼らは消耗していた。
「おい、二人ともだらけてないでキャンプの設置を手伝ってくれ」
そういうとテントの設置予定地に去っていくのはリーダーのバーティンだ。
「うーい。それにしてもこれだけの獲物を仕留めたんだから、なんかパーとやりたいな」
「そうだな。なんか美味いもんでも食いてぇよなぁ」
「…まぁ、このゲームじゃ、厳しいだろうなぁ」
そうぼやいてため息をつく
「おい、お前らいい加減にしろよな」
「あ、すいません。リーダー」
「ったく、しょうがねぇな。今度美味いものを食わせてやるからキリキリ働け」
「え?美味い物ですか?」
「そうだ。2日後に予約してるんだが、お前らも連れていってやる。あ、きちんと割り勘だからな?」
そう言い終わると2人は顔を見合わせてた。
「「(このゲームで美味いもの?)」」
不思議に思いつつも期待に胸を膨らませながら、
彼らはキャンプ設営に向かうのであった。