3話.お姉さん神様と頭のおかしいロリっ子
会話率多め
目が覚めると真っ白な空間にいた。
え、まさか異世界?いやけど普通、異世界だったら目の前に王様とかが居て
「勇者様!この国を救ってください!」
とかだろうし…いやこれもただの俺の先入観に過ぎんか。ラノベとかと全く同じように物事が進む訳ないだろうしね。
『あ、あの〜亜麻音瑠斗君ですよね?』
う〜ん。これからどうすれば良いんだ?一生この真っ白な空間で死ぬまで居ないと行けないのかな……
『ちょっと〜聞いてますか〜?』
このままグダグダしてても何も始まらないしこの空間に何かないか探してみるか。そう思い立ち上がった瞬間
『痛!?』
すぐ目の前に綺麗な金髪のお姉さんが居て、頭をぶつけてしまった。
僕は昔から石頭って言われてきたから全く痛くないんだけど……
余程痛かったのか額を抑えて蹲ってるので声をかけてみる。
「だ、大丈夫ですか?」
『痛て……って、やっと気づいてくれた!何回呼んでも全く気づいてくれなかったし……』
「え?そうだったんですか?それはすいません、、」
どうやら俺が考え事してる時に話しかけてた見たいだけど全く気づかんかった……
『里奈ちゃんから大体の事は聞いたから君の事は分かってるよ〜』
里奈ちゃん?誰だそれ
『その里奈ちゃん?って誰です?』
俺がそう言うと目の前の金髪のお姉さんは何かを思いついた様な顔をして
『あ、ごめんね〜詳しく話さないと君には何の事か分からないよね
話したら凄く長くなるから要点を掻い摘んで話すね
まず、ここは神界って所だよ。本当だったら神や天使しか入れない場所だよ〜君がここに入れた理由はルナちゃんお手製の魔法陣を使って異世界に行こうとしたからだね〜』
か、神様!?目の前のお姉さんは神様だったのか。失礼かもしれないけどそうは見えない、、
『ま、まぁ君達人間と余り変わりがないような顔だけどさ、、けど天使の輪と背中に羽が生えてるでしょ〜?』
あ、本当だ。全く気づかなかったけど頭の上に輪があった。羽は…うん、、この部屋と一体化しててよくわかんないな……てか、心読めるんだ
『まぁ、自分で言うのもなんだけど神様だか…((
金髪のお姉さんもとい神様が何かを言ってたその時、神様の横から幾何学模様の魔法陣が現れ、耳を塞ぐ程の轟音が鳴り響き
『アーハッハハハハ神の降臨だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』
煙草見たいな物を口に咥えてる緑髪のポニテの幼女が現れた。
いやどういう状況よこれ。
『わたしの魔法陣買ってくれてありがとね!君が買ってくれたお陰でやっと神界に戻ってこれた!』
『里奈ちゃん?その登場の仕方辞めてって言ったよね〜??』
『お、早苗じゃん!久しぶり!!』
『無視しないで〜』
てか、金髪のお姉さんは早苗って言うのね。もしや日本人だったりしてね
そんな訳あるはずがないけどね
『『ん?私達は元々日本人だよ?』』
神様って全員心読めんのか凄いな
けど、じゃあなんで神様なんかに?
『私はトラックに轢かれちゃって気づいたらここに居て神様のじいちゃんが神にしてやるから仕事手伝えって言われて今までその手伝いをずっとしてたよ〜』
『わたしはずっと異世界に行く研究を続けてたら、間違えて家が大爆発しちゃって死んでしまって、死後の冥界を漂ってたら早苗に拾われたんだよ!』
「ご、ごめんなさい!…辛い過去を思い出させてしまって……」
『え〜?全然大丈夫だよ?別に辛くないし』
『早苗の言う通り全然辛く無かったよ!わたしはその後普通に日本に戻ったし』
ちょっと待て。このロリっ子とんでもないこと言い放ったぞ?
日本に普通に戻った?そんな出来る訳、、
『?その答えはただ1つうゥゥ……
わたしの神の才能に不可能は無いからダァァァァァァァァァァァァァァァ』
このロリっ子は時々痛くなる厨二病とかなのかな?てゆうかなんか昔、奈緒が見てたヒーロー物にこんな感じの居たな
『あ〜もう…里奈は神じゃないって言ってるでしょうが!!』
そう言いながら何処からか取り出したロケットランチャーみたいな物を構えて、ロリっ子もとい里奈さんに向けてる早苗さん
なんか会話は姉妹みたいで微笑ましいけどやってる事が物騒すぎて怖いんだよ
てか僕ずっと置いてけぼりなんだが忘れ去られた?
『ちょ、早苗!?わたしにその類の攻撃はやばいから辞めて!てかこの子を早く異世界に飛ばして上げないといけないでしょ!』
『え?あ、そうだった!!忘れてた…』
やっぱ忘れられてた……
『と、とりあえず私から色々能力上げるね!あの俗に言うチート能力ってやつ〜』
僕もラノベの主人公みたいにチート能力を遂に貰えるのか!まさか本当にこんな展開あるんだな。人生何があるか分からないもんなんだな!
多分次回で瑠斗君は異世界に転生します