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2話.え、直ぐに転移しちゃうの!?

いつもであれば真凜が起こしに来て返事するだけ返事して追加で30分程寝るのだが真凜がブチ切れてるってのが気になるしこういう時に起きなかったら後が怖いからね。。


床に無造作に散らかってる服を適当に来て部屋を出てリビングをこっそり覗いたら奈緒が相変わらずアニメを観ながら朝ご飯を食べている



あれ?真凜居なくない?奈緒の嘘か?そう思い自分も朝ご飯を食べようとリビングに入ったら物凄い殺気が俺に放たれ、恐る恐る殺気がする方向を向いたらコタツに入り込んで頭だけひょこっと出している真凜が目線だけで人を殺せるような目で睨んできていた。

真凜の前世はヤクザか何かじゃないかと本気で思ってきたんだが?


「真凜……おはようございます。。」


何故か敬語になっちゃった。いや本当に怖い。いつもの可愛くて優しい真凜は何処に言ってしまったんだ……


「死ねクズ野郎」


!?初めて真凜の口からあんな言葉が出てきたのを聞いたぞ?!


「え…あの……何故そこまで怒ってらっしゃるのでしょうか」


俺がそういうと一瞬驚いた顔をして、また直ぐにヤクザみたいな形相に戻り


「な!?……本当に瑠斗ってゴミなんだね。さっきのは言い過ぎたって思ったけどやっぱ全然そんな事無いわ」


「だからなんで怒ってるのか言ってくれないと分からないじゃん」


「もういい。さっさと死ね。私は学校行ってくるからその間に荷物纏めて家から出ていってね」


これはガチで怒ってらっしゃる……


「奈緒ちゃんも早く行くよ〜?遅刻しちゃうよ〜」


「はーい!」


リビングの前に突っ立ってる感じになってた俺は自然と道を譲る感じになってた。だって怖いんだもん

通り際に奈緒がボソッと


「私からも許して貰えるように言っといてあげるからあのアニメの円盤全巻買っといてね」


と言って通り過ぎ玄関でウィンクしてからドアを閉められた。

これは今すぐにでも買っておかないと後が怖いから今注文しとこう。

だけど、なんで真凜はあんなに怒ってるんだ?


…………。


あれから1時間くらい考えたけどさっぱり分からないので諦めて、アニメの円盤をネットショッピングで購入し、奈緒がつけっぱなしにしてたアニメを観ながら朝ご飯を食べた。

何故かブロッコリーとマヨネーズしか置かれてなかったのに突っ込まないのかって?

家の中に誰もいないのに突っ込んでも悲しい人間見たいじゃんか……


そんな虚しい事を考えながらゴロゴロと昼まで過ごしていたら、家のチャイムが鳴った。


んぅ?こんな朝っぱらから誰だよ……眠たいのに

(※お昼です)


目をゴシゴシしながら玄関を開けると、滅茶苦茶デカいダンボールを持った配達員さんが居た。


俺こんなでかい荷物頼んでないぞ?あいつらが何か頼んだのか?

まぁ、いいか


「あ、ちょっと待ってて下さい!ハンコ持ってくるので」


と配達員さんに残し、俺は急いでリビングにある棚の中からハンコを取り出し、配達員さんに渡された紙にハンコをおし、この異様にデカいダンボールを受け取った。

にしてもデカくね?


いつもであれば真凜と奈緒の部屋の前に置いて放置安定だけど、中身が気になりすぎて仕方ないので開けちゃおう!

後でバレたらどつき回されそうだけど…


ん?ちょっと待てよ?……

宛先僕やんけ

あ…もしかして魔法陣!?やばい本当に届いた!

心の中ではやっぱりそんな上手い話ある訳無いと思ってたけどちょっとこれは期待しても良いよね…


さ、早速開けてみるか


頼むから魔法陣であってくれ!…

運命の時がやってきた


「え、えい!」


思い切って開けた瞬間。……


『対象の人物を確認しました。これより転送を開始します。転送開始まで10%……20%………』


と無機質な声が聞こえ部屋の中に闇が広がり始めた


ちょっと待って!!?魔法陣って言ったら設置して、詠唱したりしてから発動するもんなんじゃないの!?


そんなことを考えてる間にも闇が広がっていき、無機質な声の変な%もどんどん大きくなっていってる。


『90%……95%………』


え、あ…やばいもう時間が無い

こんな事になるんだったらきちんと真凜と向き合って上げたかったし、奈緒とももっと一緒に遊びたかったな……


『100%……準備が整いました。対象者の転送を開始します』


真凜……《あの約束》守れなくてごめん。あと、本当に何で怒ってるのか分からないけど多分お前が怒るって事は俺が悪いからだよね。何の事かさっぱり分からないけど本当にごめん。


奈緒……料理以外の家事全般やってくれてありがとう。本当に助かりました

何やかんや言いながらも一緒にゲームとかしてくれてありがとう楽しかったよ


2人とも俺が居なくなっても元気に過ごし…


床に落ちてた可愛らしいピンクのメモ帳みたいな物にそう書き残し終わった瞬間、俺の体が闇に包まれて意識を落とした………



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