#3 巡礼者
二足歩行で(時折四足歩行で)森の中を駆ける。
8月の森は緑色。命に溢れている。
水エリアが彼にとって最も落ち着ける場所なのだが、陸エリアでも極端に長時間でなければ活動可能だ。
彼は直射日光を恐れ影の中を往く。
強い日差しは体表を硬化させ毒化させる。死に至る場合もある。
しかし光合成によりエネルギーが齎される。痛し痒しである。
だが彼はもう無力な幼体ではない。光を極度に恐れなくてもいいことを知っている。
それに加え油断が禁物であることも知っている。死を恐れずイキりまくる若齢体という歳でもないのだ。
森の上には空と雲がある。
森の中には生きた木と死んだ木がある。
森の下には大きい石と小さい石が埋まっている。
道すがら、枯死してなお存在感を放つ巨木を見かける。
その木にくっついていた抜け殻をつまみ食いする。
美味そうなものを発見してしまったもので、ついついたまらずといった感じである。
口吻の中に抜け殻の余韻が突き抜ける。
「おい、そこで何をしている?」
1メートルほどの球体が彼に話しかけてきた。
・読んでくれてありがとうございます!
物語はまだ始まったばかりですし、1話あたりの文章量が少ないので当然かもしれませんが、ポイントがまだ0ポイントです^^;(2021年4月3日3時ごろ現在)
ずっと0だと悲しいので最少の2ポイントでもいいから頂きたいですね……
最大の12ポイント貰えたら、激大喜びです!
けど、こんな得体の知れない小説を読んでもらえるだけでも嬉しいかな♪
感想をもらったら、ひっくり返るかも!!
さすがにレビューはないでしょう(草)!!