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#1 序
雨が降り、川の勢いは早かった。
山奥にはまだ誰も知らない川がある。
そこには未知の知的生命体が存在する。
それは人間サイズのプランクトンだ。体の大半が半透明で複雑な形状をしている。
彼は楽しそうに水遊びをしている。
日没が近付く。
楽しい時間はあっという間に過ぎ去る。
帰り支度を行う。
水遊びに欠かせない思推軸と呼ばれる木製のおもちゃをヅヌプムュ嚢と呼ばれる袋に仕舞い込む。
もうすぐ夏が終わる。
9月は産卵のシーズンだ。
とは言え、今日はもうねぐらに帰って寝るだけ。
寝床では電波を放つ遊びをする。
ついつい夜更かしをする。
その日、面白い夢を見る。